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ハノイでのASEANプラス8国防相会議によせて(2)

2010-10-14 | ラジオ
ロシアに付いて言えば、ロシアはASEANの完全なパートナー国であり、積極的にASEANとの多面的な交流を拡大しようとしてる。
軍事面での協力が果たす役割も、決して小さなものではない。国防大臣や参謀総長同士の会合が開かれているし、軍事艦船の相互訪問も行われている。またASEAN諸国の半数はロシア製の武器、兵器を購入している。例えばマレーシアやインドネシアはロシアの最新型戦闘機を買い付けた。

そしてこのところ浮上してきたのは、べトナム南部カムラン湾にかつてあったロシアの(???)基地を復活させる可能性に付いてだ。これに関してロシア海軍の前参謀総長アブラモフ提督は、次のように話している。
「海賊対策の問題は非常に緊迫した問題だ。ロシア海軍は、その解決に積極的に関わっている。その際、様々な問題が生じているが、特にロシア艦隊の海外での駐留における法的根拠が問題になる。最も重要なのは、母港から遠く離れた海域での艦隊活動を、共同して支援するための基地の確保であるだろう」
アブラモフ元参謀総長は、このように述べている。

もちろん他の国々もカムラン湾進出を考えているが、ロシアはその中でもベトナムとの間で抱える問題が少なく、地域の発展および二国間関係に付いての似通ったアプローチを持っている。さらにベトナムは自国の国益を考慮した上で、発展戦略のひとつとして、地域の海洋大国となることを目指している。そのためには自国の艦隊の建造、また充実が不可欠であり、その点で長い海軍の伝統を持っているロシアとの協力関係は、ベトナムにとっても有益なものと思われる。

10月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル