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中国 日本と対立する準備ある(2)

2013-01-05 | ラジオ
ロシア科学アカデミー極東研究所政治研究予測センターのセンター長は、ロシアの声とのインタビューのなかで、中国はアメリカの行動を注視しているものの、アメリカはかつての影響力を維持しようとしているだけだと強調していることを明らかにしている。
「中国世論および専門家らの間では、アメリカが世界政治における唯一の覇権国であるという意見が、すでに表から消えつつある。アメリカが唯一で最後の超大国であるとは考えられておらず、アメリカは衰退していく超大国であり、古い二極世界の最後の残骸だと考えられているということだ。
アメリカは世界および地域における自らの影響力を維持しようとしているが、中国は自らの力を感じており、そのような動きに対抗しようとしており、少なくとも言葉の上ではそうだ」
センター長は、このようにコメントしている。

現在のところそのような考えは非公式なものだが、状況は危険ラインに近づいている。
最近中国で影響力のある環球時報は事実上、日本と中国の衝突の可能性を排除しない立場を示した。
社説のなかではもしも中国政府が譲歩すれば、世界中が我々を嘲笑するだろう。もし一歩前進すれば、中国と日本との軍事衝突となるだろうとされている。

衝突の論理は残念ながら大きくなりつつある。そしてそれは嫌がおうでも懸念を持たせるものだ。
環球時報の社説はさらに、中国が飛行機を一機失えば、日本の飛行機もそれとともに葬られるだろう。中国の船が一隻沈めば、日本は同様の船で償うことになるだろう。もし中国海軍および空軍の力が不足するのであれば、戦略ミサイル軍が支援するだろうとしている。
当然それはアメリカにも向けられている。しかし日本を表立って罰することによって、中国はアメリカをも駆逐し、アジア太平洋地域における主人となると考えているとすれば、それはかなり危険な幻想だと言わざるを得ない。
このような考えは、中国の軍政治指導部の意見を表しているものではないにせよ、世論を迷走させる恐れがある。

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2012年12月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル