リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

三文芝居

2011-02-10 15:04:24 | オヤジの日記
ある国の運輸長官が、トヨタ社の安全を確認する声明を出した。

それに対して、「三文芝居かよ」と思ったのは、私だけだろうか。

私には、どうしても「仕組まれた」という印象がぬぐえないのだが。

某国の産業を守るために、世界的に安全神話が浸透しているトヨタの勢いとイメージを一度止める必要が、かの国には、あったのではないだろうか。

どんなことでもいいから、とにかく一度「安全神話」を崩壊させてトヨタを窮地に追い込めば、かの国の自動車産業は息を吹き返すだろう、という大国が常套手段にしている乱暴な筋書きに浅はかな人たちが踊らされたのではないか。

一度信用が失墜すれば、同じような信用を取り戻すには、相当なエネルギーと時間が必要になる。

かの国の産業にとって、それはモラトリアムの期間だったのではないだろうか。

そのモラトリアムに、自国産業の立て直しを図り、安全性もしくは環境面で追いつくことができれば、もうけもの、そう思った輩がいたのではないかと、私は思っている。

長い間ではなく、一時だけトヨタの勢いを止めればいいのだ。

そんな複雑なことはしなくていい。

ちょっと検査をすれば、その事故はトヨタ側の責任でなかったという結果を簡単に導き出せるくらいの、子ども騙しのものでいいのだ。

そうすれば、わが国は公平に検査をし、公平に判定しましたよ、というポーズも作ることができる。

これが複雑な事故だったら、泥仕合になって、着地点が見えなくなる。
しかし、単純な事故だったら、お互い真剣を抜かずに、剣は鞘に収めたままで話を収束できる。

かの国にとって、それくらいのシナリオは、簡単過ぎるくらいのものだ。

だから、「三文芝居」。

ただ、「娘には、トヨタ車を薦めたよ」という運輸長官の言葉だけは、陳腐すぎて三文芝居以下ではあるが。