ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

標高650mの甲州ワイン

2008-08-21 21:38:44 | ワイン&酒
過日、地元のスーパーの改装閉店セールで買ったワイン第2弾です。



モン ヴィラージュ 標高650mの甲州 2003 (マンズワイン)

まず、2003年という5年前の甲州ワインがスーパーにあったことに驚きですが、誰の目にも留まらなかったんでしょうね・・・

元々1,000円くらのワインらしいのですが、セールで半額だったので、
アンダー500円というビックリプライス

年数も経っているし、正直いって全く期待はしていなかったのですが、
これは、残っている全部を買ってしまえば良かった!と悔やんだほど「当たり」のワインでした。


というのも、色は透明感のある淡いグリーンで、見るからにフレッシュ。

香りは、ハーブを思わせる、やや閉じ気味のクリーンな香りで、飲み進むうちに、ミネラルの香りが出てきます。

味わいも、フレッシュで若々しい酸の厚みが素晴らしく、しっかりした骨格、甲州独特の心地良い苦味、果実の甘味も軽くあります。

冷た過ぎると苦さが強めに出ますので、冷やしたところから温度を上げながら(そのまま放置しておくだけでOK)飲んでいくと、甲州らしい果実味が楽しめます。

2日めもほぼ変わらない状態で、むしろ1日めよりもミネラル感が強く出るようで、依然として若々しいフレッシュな味わいが楽しめました。



このワインを調べてみましたが、今はもうつくられていないみたいで、情報がまったくわからないのですが、ラベルを見ると、この価格帯のワインにしては、さまざまな情報が詳しく記載されています!




まず、ワインの名前に入っているように、この甲州ブドウが栽培されている畑は、標高650m、しかも南斜面ということです。

栽培者名、畑の名前と住所(隼農場、山梨県牧丘町)、栽培面積(247a)、開花日(2003年6月7日)、ブドウ出荷開始日(収穫日ということですね―同年10月18日)、仕込み開始日(10月18日)、仕込み数量(26950kg)、仕込みタンクナンバーなどなど、そして、もちろん醸造責任者名、さらに信じられないことに、シリアルナンバーも振られています 


マンズワインの中で、どんな位置付けのワインだったんでしょうね・・・

コメント (4)
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