【前編】 より続きます
手術台に横になったら、肘の上の部分になにかチューブのようなものがグルリと巻かれました。その後、手のひらから腕にかけて、ヨードチンキのような色の液がたっぷりと、何度も、墨汁のようにドボドボとかけられます。消毒液ですね。ビショビショなので、ある程度自然に乾燥するまで待ったら、手術個所に麻酔が打たれます。深いところまでグリグリ押し込むように、時間をかけて打たれ、さすがにこれは痛かったです。麻酔を打たれても、指先の感覚はあり、触られる感じはしました。
麻酔の後は、腕に巻いたチューブに圧力がかけられます。血圧の2倍の圧をかけているとのこと。切開した時に、出血するのを防ぐための処置(出血すると手術個所の腱が見えなくなるため)ですが、この締め付けがとても強い!腕の感覚がなくなり、気が遠くなるほど痺れてきます。看護師さんによると、どの患者さんもツライと訴えるのが、この処置だとか。ええ、本当に。手のひらを広げていてください、と医師に言われるも、指が内側に曲がってきてしまいます。とにかく辛い!切開する箇所については、メスで切り開いている感覚はなく、内部をゴリゴリされているのがわかる感じです。切っている箇所よりもなによりも、腕のしびれがツライ!血が流れていない腕の感じが変でした。
手術時間にして30分くらいだったと思います。切った場所(親指の付け根の手のひら側)が縫い合わさせ、ようやく腕のチューブが緩められると、手がお湯に浸かったようにじわ~っと温かくなってきます。血流が戻ってきているのだそうです。すぐに、正座をした時の足のしびれのようなものが手先にやってきます。足ではお馴染みですが、手でのこの感じは初めてなので、違和感ありまくりです。そのうち大丈夫になる、と言われたとおり、数十分で復活。しっかり血流が止められていたおかげで、手術中の出血はなかったそうです。縫った個所は消毒され、ガーゼが当てられ、包帯がぐるぐる巻かれました。
抗生物質と痛み止めの薬が3日間出され、それを飲み切るまではアルコールを控え、車の運転も避けました。手を使う家事などもできるだけしない方がいいと言われました。
お風呂はシャワーのみで、浴槽に入るのはNG。傷口を水に濡らさないよう、100円ショップで買える薄手のゴム手袋を使用。洗顔や洗髪が大変でした。手術3日後に消毒と包帯交換するも、傷口をぶつけないように、ガーゼを当てて、外出時は包帯で抑えていました。
包丁が握れず、手ぬぐいが絞れず、ペンを持って字も書けず、いろいろ難儀しました。
抜糸は術後10日め。痛みはありませんでした。
今ようやくここまで来ましたが、抜糸後2、3日はまだ水に濡らしてはダメとのことなので、もうしばらくゴム手袋生活です。入浴も、まだシャワーのみで済ませるつもりです。
利き手の親指なので、手術後に力を入れられず不便なのは難でしたが、浴槽に入らなくても寒くない夏場だったこと、また、服の枚数が少ないから脱ぎ着が楽だったのは良かったです。仕事にも影響が少ないお盆前後の時期というのも、気分的にラクでした。
手術費用は、術後の薬も含めて7000円少々(3割負担)
事前のさまざまな検査は別途費用がかかっています(2000円前後)
本来の目的は、親指の付け根の痛みを取ることなので、これが解決できたのか?バネ指は再発しないのか?といった点が気になりますが、しばらく様子見、といったところです。
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【補足】→
コチラ
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(2014.8.16 追加)
その後の経過をアップしました →
コチラ