本日出かけた試飲会で出合ったワインの中から、
ポルトガル最北部に位置する「Soalheiro -ソアリェイロ」を紹介します。
Antonio Luís Cerdeir Quinta de Soalheiro
ここも、先日取り上げたヴィーニョ・ヴェルデ地域の生産者で、アルバリーニョで著名な造り手です。大部分の畑はオーガニックで栽培されています。
季節的にもいいと思ったのが、新商品「ALLO」アロ。
アルバリーニョとロウレイロのブレンドで、キリリとした酸味がスッキリとして、カジュアルに飲める白ワインです。輸入元希望小売価格1,500円(税別)
原産地呼称は、Vinhos Regionais Minho。ミーニョ地方のリージョナルワインで、フランスでいうならVins de Paysに相当します。
「Soalheiro」はアルバリーニョ100%のDOCヴィーニョ・ヴェルデ。こちらも酸味がしっかりしていますが、果実の厚み、ワインとしての旨味があり、とてもいいバランス。ほどよい飲みごたえあり、価格もほどよく(同 2,500円)、ワイン上級者も納得の味わいだと思います。
「Soalheiro Primeiras Vinhas」ソアリェイロ・プリメイラス・ヴィーニャスはOldestと言っていたので樹齢を訊くと、1974年に植えたブドウだそうです。
こちらもアルバリーニョ100%、DOCヴィーニョ・ヴェルデ。
「Soalheiro」よりも、落ち着いたしっとり感があります。(同 3,500円)
「Soalheiro Reserva」レゼルバはオークの厚みがあり、複雑味もあり、リッチでなめらか。これもDOCヴィーニョ・ヴェルデで、希望小売価格5,000円。
ここまで来ると、ヴィーニョ・ヴェルデではなく、上等なアルバリーニョの白ワインになります。
ヴィーニョ・ヴェルデとして飲むなら、「Soalheiro」が価格と品質の点で非常にバランスよく、私のイチオシ。
初心者から上級者まで楽しめ、幅広い食事に合わせられる、使い勝手のいい白ワインです。
エントリークラスの「ALLO」も、暑い季節にシャキッと飲めて、価格もライトなので、アウトドア、カジュアルパーティー、昼からワイン、という時にオススメです。
(輸入元:木下インターナショナル)
今回の事例からもわかるように、手をかけ、高品質だけれど価格も高くなってしまうクラスのワインになると、DOCヴィーニョ・ヴェルデの原産地呼称で販売するには、クオリティとイメージとの統一性が取れていないように思います。
DOCヴィーニョ・ヴェルデの生産地域 ― ミーニョ地方の原産地呼称を改めて確認してみると、DOCはヴィーニョ・ヴェルデだけです。
ヴィーニョ・ヴェルデの一般的なイメージは、「フレッシュで軽やか、若くして楽しむワイン」だと思いますが、このイメージではなく、もっとハイスペックなワインも、今のポルトガルのワイン法では、条件が当てはまる限り「DOCヴィーニョ・ヴェルデ」になってしまいます。
すると、「おいしいけど、ヴィーニョ・ヴェルデの割に高いよね」ということになってしまうわけです。
ポルトガル北部ミーニョ地方は、DOCヴィーニョ・ヴェルデの呼称だけでなく、新たな呼称が必要な時期を迎えているように思います。
ポルトガル最北部に位置する「Soalheiro -ソアリェイロ」を紹介します。
Antonio Luís Cerdeir Quinta de Soalheiro
ここも、先日取り上げたヴィーニョ・ヴェルデ地域の生産者で、アルバリーニョで著名な造り手です。大部分の畑はオーガニックで栽培されています。
季節的にもいいと思ったのが、新商品「ALLO」アロ。
アルバリーニョとロウレイロのブレンドで、キリリとした酸味がスッキリとして、カジュアルに飲める白ワインです。輸入元希望小売価格1,500円(税別)
原産地呼称は、Vinhos Regionais Minho。ミーニョ地方のリージョナルワインで、フランスでいうならVins de Paysに相当します。
「Soalheiro」はアルバリーニョ100%のDOCヴィーニョ・ヴェルデ。こちらも酸味がしっかりしていますが、果実の厚み、ワインとしての旨味があり、とてもいいバランス。ほどよい飲みごたえあり、価格もほどよく(同 2,500円)、ワイン上級者も納得の味わいだと思います。
「Soalheiro Primeiras Vinhas」ソアリェイロ・プリメイラス・ヴィーニャスはOldestと言っていたので樹齢を訊くと、1974年に植えたブドウだそうです。
こちらもアルバリーニョ100%、DOCヴィーニョ・ヴェルデ。
「Soalheiro」よりも、落ち着いたしっとり感があります。(同 3,500円)
「Soalheiro Reserva」レゼルバはオークの厚みがあり、複雑味もあり、リッチでなめらか。これもDOCヴィーニョ・ヴェルデで、希望小売価格5,000円。
ここまで来ると、ヴィーニョ・ヴェルデではなく、上等なアルバリーニョの白ワインになります。
ヴィーニョ・ヴェルデとして飲むなら、「Soalheiro」が価格と品質の点で非常にバランスよく、私のイチオシ。
初心者から上級者まで楽しめ、幅広い食事に合わせられる、使い勝手のいい白ワインです。
エントリークラスの「ALLO」も、暑い季節にシャキッと飲めて、価格もライトなので、アウトドア、カジュアルパーティー、昼からワイン、という時にオススメです。
(輸入元:木下インターナショナル)
今回の事例からもわかるように、手をかけ、高品質だけれど価格も高くなってしまうクラスのワインになると、DOCヴィーニョ・ヴェルデの原産地呼称で販売するには、クオリティとイメージとの統一性が取れていないように思います。
DOCヴィーニョ・ヴェルデの生産地域 ― ミーニョ地方の原産地呼称を改めて確認してみると、DOCはヴィーニョ・ヴェルデだけです。
ヴィーニョ・ヴェルデの一般的なイメージは、「フレッシュで軽やか、若くして楽しむワイン」だと思いますが、このイメージではなく、もっとハイスペックなワインも、今のポルトガルのワイン法では、条件が当てはまる限り「DOCヴィーニョ・ヴェルデ」になってしまいます。
すると、「おいしいけど、ヴィーニョ・ヴェルデの割に高いよね」ということになってしまうわけです。
ポルトガル北部ミーニョ地方は、DOCヴィーニョ・ヴェルデの呼称だけでなく、新たな呼称が必要な時期を迎えているように思います。