昨日は、ポルトガルの爽やかなヴィーニョ・ヴェルデ を紹介したので、
それに対抗して、本日は、スペインのリアス・バイシャスの白ワインを取り上げましょう。
7月に都内で開催された、リアス・バイシャス原産地呼称統制委員会主催の試飲商談会で出展されたワインを紹介していきます。
※価格はすべて税抜です

Bodegas Trras Gauda (輸入元:ボニリジャパン)
左は見るからに爽やか!飲むと柑橘のニュアンスを感じます(2800円)
複数ブドウをブレンドした飲みごたえのあるもの(中央、3100円)、9カ月樽熟成したもの(7700円)もあります。
ミネラリーな白ワインの産地 - Rias Baixas - は、何度も紹介してきました。
DOリアス・バイシャスは、スペイン北西部の大西洋を臨むガリシア地方にあり、5つのサブゾーンがあります。
ここで栽培されているブドウの94%が白ブドウのアルバリーニョです。
他に、ロウレイラ、ゴデーリョなどの白品種、黒ブドウ品種も少々栽培されています。
アルバリーニョはよく熟すと糖度が上がり、果実味豊かでアルコール度数が高めの豊かなボディのワインになりますが、大西洋から吹く風を受け、ミネラルがあり、酸もしっかりとしたワインにもなります。
以前は、ややシャープな印象の、クリーンでキリリとした、ミネラリーなワインが主流でしたが、今は非常に多彩になっています。
手をかけてていねいに仕込んだもの、樽を使ったものなど、ひとつの生産者が複数のスタイルのワインをつくっています。

Attis Bodegas y Vinedos (輸入元:アルコス)
湿度が高いため、高さ1.8mの先祖代々の棚栽培(日本の観光ブドウ園で見る方式)でアルバリーニョを栽培し、オーガニックに取り組む生産者。
ワインはどれも手がかけられているのがわかる味わいで、価格も一般的なリアス・バイシャスよりも高め。


NANA 2011 Attis Bodegas y Vinedos (6300円)
アルバリーニョ100%。蒸気で除梗したモストをスキンコンタクトしながらカルボニック・マセレーション(ボジョレ・ヌーヴォー的)で発酵、フレンチオーク樽で9カ月シュルリー熟成という、個性的なワイン。熟成感のある味わいで、飲みごたえあり。肉料理でもイケます。

Mar de Frades / Condes de Albarei (輸入元:ユニオンリカーズ)
ブルーのボトルが涼しげなマルデ・フラデスは、ちょっと甘みを感じるやさしさが心地よく、ほっとします。こういうタイプ、好きです。
左端は瓶内二次発酵のスパークリングで、ブリュット・ナチュレ。


Pazo de San Mauro (輸入元:国分)
女性醸造家がつくる、アルバリーニョ100%。
2015年ヴィンテージで、2016年3月に瓶詰めしたばかりのフレッシュなワインです。
キリリとしたミネラルと、しっかりした酸があります。アルコール度数12.5%。
とにかく、ボトルデザインと色使いがステキ。明るいうちに飲みたい!(2800円)

Bodegas As Laxas (輸入元:飯田)
国際コンクールや専門誌などで高い評価を受けている生産者ですが、2200円~4000円と、手にしやすい価格帯が揃っています。

Adega Eidos (輸入元:稲葉)
エイドスの名前で瓶詰めを始めたのが2003年。畑8haのうち1/3が自社畑で、2/3を約30名の農家から借りています。借りている畑は100区画もあり、区画の選別、ブドウの選別を細かく行なっています。80年の古木のものもあったりします。
右のContraaparede 2010(コントラアパレーデ)は樹齢70年、ステンレスタンクでシュルリー熟成3年8カ月!(3500円)

Pazo Senorans (輸入元:ウミネコ醸造株式会社)
こちらも右のワインはタンクでシュルリー熟成30カ月+瓶熟成裁定12カ月。樹齢45年。
ヴィンテージは2008年です。熟成感があり、複雑味があり、リアス・バイシャスとは思えない風味があります。価格も9000円と、かなりいいお値段ですが。


Zarate (輸入元:オーケストラ) / Paco & Lola (輸入元:日本酒類販売)
100年以上の古樹を持つ「サラテ」は、古い伝統と新しい技術が融合した優秀ワイナリー。
左のBaladoは自根のアルナリーニョのワイン。
ボトルデザインがスタイリッシュな「パコ・イ・ロラ」は、味わいもスタイリッシュ。
テーブルにあるだけで楽しくなります
他にもまだまだ出展されていましたが、現在のリアス・バイシャスの傾向としては、
より手をかけ、試行錯誤する方向に進んでいく生産者が多いように感じました。
個人的には、スッピンのままでも充分キレイな、ピュアなワインを楽しみたいと思いますが、手を掛けたミスコン女王的なワインを好む向きもいらっしゃいますので、これはもう、好みの問題です。
つまり、どんな人の好みにも応えられるようなワインが、リアス・バイシャスにはある、ということです。


2000円以下で、スーパーなどで手に入れられるものとして、「VIONTA Albarino」があります。
キリリとミネラリーで、果実味もあります。シーフードはもちろん、塩で食べる天ぷら、焼き鳥などにもオススメ。
(輸入元:サントリーインターナショナル)
リアス・バイシャスのワインには ミネラル、塩気、を感じるものが多いので、合わせるフードは“塩”をポイントにするといいと思います。
それに対抗して、本日は、スペインのリアス・バイシャスの白ワインを取り上げましょう。
7月に都内で開催された、リアス・バイシャス原産地呼称統制委員会主催の試飲商談会で出展されたワインを紹介していきます。
※価格はすべて税抜です

Bodegas Trras Gauda (輸入元:ボニリジャパン)
左は見るからに爽やか!飲むと柑橘のニュアンスを感じます(2800円)
複数ブドウをブレンドした飲みごたえのあるもの(中央、3100円)、9カ月樽熟成したもの(7700円)もあります。
ミネラリーな白ワインの産地 - Rias Baixas - は、何度も紹介してきました。
DOリアス・バイシャスは、スペイン北西部の大西洋を臨むガリシア地方にあり、5つのサブゾーンがあります。
ここで栽培されているブドウの94%が白ブドウのアルバリーニョです。
他に、ロウレイラ、ゴデーリョなどの白品種、黒ブドウ品種も少々栽培されています。
アルバリーニョはよく熟すと糖度が上がり、果実味豊かでアルコール度数が高めの豊かなボディのワインになりますが、大西洋から吹く風を受け、ミネラルがあり、酸もしっかりとしたワインにもなります。
以前は、ややシャープな印象の、クリーンでキリリとした、ミネラリーなワインが主流でしたが、今は非常に多彩になっています。
手をかけてていねいに仕込んだもの、樽を使ったものなど、ひとつの生産者が複数のスタイルのワインをつくっています。

Attis Bodegas y Vinedos (輸入元:アルコス)
湿度が高いため、高さ1.8mの先祖代々の棚栽培(日本の観光ブドウ園で見る方式)でアルバリーニョを栽培し、オーガニックに取り組む生産者。
ワインはどれも手がかけられているのがわかる味わいで、価格も一般的なリアス・バイシャスよりも高め。


NANA 2011 Attis Bodegas y Vinedos (6300円)
アルバリーニョ100%。蒸気で除梗したモストをスキンコンタクトしながらカルボニック・マセレーション(ボジョレ・ヌーヴォー的)で発酵、フレンチオーク樽で9カ月シュルリー熟成という、個性的なワイン。熟成感のある味わいで、飲みごたえあり。肉料理でもイケます。

Mar de Frades / Condes de Albarei (輸入元:ユニオンリカーズ)
ブルーのボトルが涼しげなマルデ・フラデスは、ちょっと甘みを感じるやさしさが心地よく、ほっとします。こういうタイプ、好きです。
左端は瓶内二次発酵のスパークリングで、ブリュット・ナチュレ。


Pazo de San Mauro (輸入元:国分)
女性醸造家がつくる、アルバリーニョ100%。
2015年ヴィンテージで、2016年3月に瓶詰めしたばかりのフレッシュなワインです。
キリリとしたミネラルと、しっかりした酸があります。アルコール度数12.5%。
とにかく、ボトルデザインと色使いがステキ。明るいうちに飲みたい!(2800円)

Bodegas As Laxas (輸入元:飯田)
国際コンクールや専門誌などで高い評価を受けている生産者ですが、2200円~4000円と、手にしやすい価格帯が揃っています。

Adega Eidos (輸入元:稲葉)
エイドスの名前で瓶詰めを始めたのが2003年。畑8haのうち1/3が自社畑で、2/3を約30名の農家から借りています。借りている畑は100区画もあり、区画の選別、ブドウの選別を細かく行なっています。80年の古木のものもあったりします。
右のContraaparede 2010(コントラアパレーデ)は樹齢70年、ステンレスタンクでシュルリー熟成3年8カ月!(3500円)

Pazo Senorans (輸入元:ウミネコ醸造株式会社)
こちらも右のワインはタンクでシュルリー熟成30カ月+瓶熟成裁定12カ月。樹齢45年。
ヴィンテージは2008年です。熟成感があり、複雑味があり、リアス・バイシャスとは思えない風味があります。価格も9000円と、かなりいいお値段ですが。


Zarate (輸入元:オーケストラ) / Paco & Lola (輸入元:日本酒類販売)
100年以上の古樹を持つ「サラテ」は、古い伝統と新しい技術が融合した優秀ワイナリー。
左のBaladoは自根のアルナリーニョのワイン。
ボトルデザインがスタイリッシュな「パコ・イ・ロラ」は、味わいもスタイリッシュ。
テーブルにあるだけで楽しくなります

他にもまだまだ出展されていましたが、現在のリアス・バイシャスの傾向としては、
より手をかけ、試行錯誤する方向に進んでいく生産者が多いように感じました。
個人的には、スッピンのままでも充分キレイな、ピュアなワインを楽しみたいと思いますが、手を掛けたミスコン女王的なワインを好む向きもいらっしゃいますので、これはもう、好みの問題です。
つまり、どんな人の好みにも応えられるようなワインが、リアス・バイシャスにはある、ということです。


2000円以下で、スーパーなどで手に入れられるものとして、「VIONTA Albarino」があります。
キリリとミネラリーで、果実味もあります。シーフードはもちろん、塩で食べる天ぷら、焼き鳥などにもオススメ。
(輸入元:サントリーインターナショナル)
リアス・バイシャスのワインには ミネラル、塩気、を感じるものが多いので、合わせるフードは“塩”をポイントにするといいと思います。
