ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

伝統産地のワイン@Vinexpo Tokyo

2016-11-22 10:00:00 | ワイン&酒
Vinexpo Tokyo 2016(ヴィネクスポ東京)リポート、まだまだ続きます。
本日は、伝統ワイン産地で目立っていたブースを紹介します。



まずはギリシャ



5月に取材に行った時にずっと同行してくれた現地スタッフのヴィッキーがいたこと、取材の途中で合流したグレゴリーがカウンターに入って説明していたので、個人的にはポイントが高いですが、そうでなくても、ギリシャブースはとても目立っていました。



紹介されていたワインはギリシャ取材中に飲んだものも多かったですが、サントリーニ島で最も新しいワイナリー(vassaltis vineyards、2015年設立)など、新たな出合いもありました。




でも、ギリシャは、まだまだ輸入元が決まっていないものが多いのが残念!




レタ島の家族経営のブティックワイナリー「ルース・タミオラキス」のワイン白赤ともおいしくて気に入りましたが、これも未輸入。クレタにもぜひ行ってみたいものです。




期間中、2日間に渡って行なわれた、コンスタンティノス・ラザラキスMW(彼にもギリシャ取材中にお世話になりました)によるギリシャワインマスタークラスセミナーも好評だったようで、総合的にギリシャワインは非常にいい印象を日本市場に与えたように思います。


コンスタンティノス・ラザラキスMW (Greece)

※ギリシャワイン取材記事 → コチラ

※ギリシャに関する記事のインデックスページ → コチラ





もう一つ、古くからの伝統産地 モルドバも、目を引くブース展開をしていました。

モルドバは黒海の北西に位置する国です。
黒海周辺はワイン発祥の地といわれるエリアで、このところ特に注目度が高まっています。
なかなか一度に試飲できる機会がない地域のワインなので、モルドバの複数の生産者のワインを比較試飲できたのは良かったと思います。



このあたりで飲みたいのは、もちろん、ローカル品種。
特に品質が高いと感じたのは、FREEDOM BLEND 2014 Chateau PURCARI(右)。
ララ・ネアグラ55%、サペラヴィ45%、バスタルト5%というブレンドで、バスタルドはポルトガルのポートワインやマデイラに使われている品種ですが、ララ・ネアグラは地元、サペラヴィも黒海周辺のブドウです。
なめらかで、コク、ボディがあり、バランスよくておいしい!樽熟成12カ月。
未輸入ですが、価格は高そうな感じ?

黒海沿岸地域のワインは、今後ますます注目が高まってくること必至!





おっと、ドイツも忘れてはいけません。
出展内容は、今年の7月に開催された試飲会 のテーマ“Generation Riesling”で紹介していたワインのリプライズ。



モダンで親しみやすく 、今の時代に合ったテイスト
日本市場では、ドイツワインは先入観が大きいですが、こうした新しい側面でのアピールはいいと思います。昔ながらのドイツワインを懐かしみたい人には、少し残念だったかもしれませんけれど。





ドイツのお隣 オーストリア のブースは、コンパクトながら、相変わらずいいセンス。


ドイツとは違ったスタイルのリースリング



オーストリアワインのプロフェッショナルであるオーストリアワイン大使がサービスしてくれるので、どんな質問にもバッチリ対応してくれます。
オーストリアワインは、プロの世界では、着実に日本市場に定着してきました。



次回は、フランス、イタリアを紹介します。

コメント
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