いつの頃からか、お煎餅の原料表示に、米の産地が書かれるようなってる?と、なんとなく気になっていましたが、先日、ある新聞記事をきっかけに調べてみて合点がいきました。
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、せっかくなので、ザッとまとめておきます。
2008年に、事故米(農薬残留や有毒なカビ発生により食用にしてはいけない米)の不正流通事件が発覚し、社会的に大きな問題となりました。
この事件の際に、事故米の流通ルートの解明に時間を要し、また、米穀を原材料として使用している食品の原料米の産地がわからず、米製品全般に対して消費者の不安が生じました。
これを受け、米穀の食品事故などの問題事案が発生した場合、迅速な対処、関係法律による適切な措置の実施、米穀等の産地情報の提供を促進することを目的に、「米トレーサビリティ法」が制定されました。
米トレーサビリティ法
2011年7月1日より、米穀対象商品に産地情報の表示が義務づけられました。
1.お米、米加工品に問題が発生した際に流通ルートを速やかに特定するため、生産から販売・提供までの各段階を通じ、取引等の記録を作成・保存します。
2.お米の産地情報を取引先や消費者に伝達します。
対象品目は、米穀(もみ、玄米、精米、砕米)、主要食糧に該当するもの(米粉、米穀をひき割りしたもの、米粉調製品、米菓生地、米こうじ等)、米飯類(各種弁当、各種おにぎり、ライスバーガー、赤飯、おこわ、米飯を調理したもの、包装米飯、発芽玄米、乾燥米飯類等の米飯類)、米加工食品(もち、だんご、米菓、清酒、単式蒸留しょうちゅう、みりん)など。
※詳細は農林水産省のHPへ → コチラ
産地表示は比率の多い順に記載され、3か国以上の時は上位2か国のみの記載でよく、3か国め以降は「その他」と表記できます。
家にあるお煎餅のラベルをピックアップしてみました
お煎餅は日本のお米で作られていると思っていましたが、意外と外米が多いことがわかりました。
本来なら避けたかったものもあり、ちょっとショック…
対象品の中に、清酒、単式蒸留しょうちゅう があります。
日本酒の原材料は、当然、日本のお米でしょう?と思っていましたけれど、大手酒造メーカーなどでは、原料費の関係から外国産米も使っていたようです。でも、今までは産地表示義務がありませんでしたので、わたしたち消費者は気づきませんでした。
ところが、米トレサビリティー法により、産地を表示しなくてはならなくなると、国産米の比率を高めるところが増え、それは日本酒業界ばかりでなく各業界で起こり、国産米の価格高騰となっています。
よって、原料米を国産米にシフトしてきている日本酒メーカーは値上げをせざるえない状況となってきており、例えば、清酒最大手の白鶴酒造では、この10月から清酒140品目の出荷価格を値上げすることを発表しています。
日本酒だけでなく、米トレーサビリティ法の対象品目になっている商品では、今後の値上げの可能性は出てくるかもしれませんね。
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、せっかくなので、ザッとまとめておきます。
2008年に、事故米(農薬残留や有毒なカビ発生により食用にしてはいけない米)の不正流通事件が発覚し、社会的に大きな問題となりました。
この事件の際に、事故米の流通ルートの解明に時間を要し、また、米穀を原材料として使用している食品の原料米の産地がわからず、米製品全般に対して消費者の不安が生じました。
これを受け、米穀の食品事故などの問題事案が発生した場合、迅速な対処、関係法律による適切な措置の実施、米穀等の産地情報の提供を促進することを目的に、「米トレーサビリティ法」が制定されました。
米トレーサビリティ法
2011年7月1日より、米穀対象商品に産地情報の表示が義務づけられました。
1.お米、米加工品に問題が発生した際に流通ルートを速やかに特定するため、生産から販売・提供までの各段階を通じ、取引等の記録を作成・保存します。
2.お米の産地情報を取引先や消費者に伝達します。
対象品目は、米穀(もみ、玄米、精米、砕米)、主要食糧に該当するもの(米粉、米穀をひき割りしたもの、米粉調製品、米菓生地、米こうじ等)、米飯類(各種弁当、各種おにぎり、ライスバーガー、赤飯、おこわ、米飯を調理したもの、包装米飯、発芽玄米、乾燥米飯類等の米飯類)、米加工食品(もち、だんご、米菓、清酒、単式蒸留しょうちゅう、みりん)など。
※詳細は農林水産省のHPへ → コチラ
産地表示は比率の多い順に記載され、3か国以上の時は上位2か国のみの記載でよく、3か国め以降は「その他」と表記できます。
家にあるお煎餅のラベルをピックアップしてみました
お煎餅は日本のお米で作られていると思っていましたが、意外と外米が多いことがわかりました。
本来なら避けたかったものもあり、ちょっとショック…
対象品の中に、清酒、単式蒸留しょうちゅう があります。
日本酒の原材料は、当然、日本のお米でしょう?と思っていましたけれど、大手酒造メーカーなどでは、原料費の関係から外国産米も使っていたようです。でも、今までは産地表示義務がありませんでしたので、わたしたち消費者は気づきませんでした。
ところが、米トレサビリティー法により、産地を表示しなくてはならなくなると、国産米の比率を高めるところが増え、それは日本酒業界ばかりでなく各業界で起こり、国産米の価格高騰となっています。
よって、原料米を国産米にシフトしてきている日本酒メーカーは値上げをせざるえない状況となってきており、例えば、清酒最大手の白鶴酒造では、この10月から清酒140品目の出荷価格を値上げすることを発表しています。
日本酒だけでなく、米トレーサビリティ法の対象品目になっている商品では、今後の値上げの可能性は出てくるかもしれませんね。
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