ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

2008年のクリスマスケーキコレクション♪

2008-11-16 11:26:37 | 甘いもん
TVのCMでもクリスマス的なものが流れていて、え?もう?と思いましたが、考えてみたら、11月も半ばを過ぎた今、実はクリスマスまであと1ヶ月ちょっとなんですよね。

となると、スウィーツ好きにとっては、
今年はどのクリスマスケーキを買おうかなぁ~♪
という嬉しい悩みが出てくるわけです。



イチゴ&クリームの組み合わせは絶対にハズせない! という人は、見た目がキュートでボリュームもたっぷりあるコチラの2つはいかが?



プランセス・ド・ネージュ   ペルティエ 5,250円 (直径18cm)



クリスマス フロッケンザーネトルテ   マイスターユーハイム 3,150円

人気のフロッケンザーネトルテ(2007/6/23に紹介)をクリスマスバージョンにリメイクしたもので、11.5cm×11.5cm×10cm(H)のスクエアタイプ。これはちょっと気になりますね~




雪降る森のクリスマス   ユーハイム・ディー・マイスター  8,400円

もうちょっとデザインがユニークで、イチゴなどの色々なベリーが乗っかっているのがイイナという人には、これが面白いと思うのです。



ホワイトチョコのドーム は、これだけでも充分な食べ応えがありそうですよね
直径18cm。(要予約)




クリスマス シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ
マイスターユーハイム  3,675円

チョコ派なら、子供っぽくならないこんなスタイリッシュなケーキはいかが?
とっても華やかにクリスマスを演出してくれそうです。
なんたって、ドイツでは超定番の「黒い森のサクランボケーキ」のクリスマススペシャルバージョンですからね。
ぜひ、チョコ版を紹介したときのレポート(2008/6/28-29)を参照ください。




でもでも、バウム好きの私としては、バウムクーヘンのクリスマスケーキがあってもいいじゃない?と思うわけなのですが、そんな願いを聞き入れてくれたケーキがありました


クリスマス プレミアムバウムリンデ   カールユーハイム 3,150円

キューブ状ですが、ガナッシュクリームモミの木のハチミツを使ったマジパンクリームが、カルバドスを浸み込ませてしっとりとした生地の間に何層にも重ねられています。120×110×50(H)




試食したところ、これぞまさしくバウムクーヘン!
バウム専門店のカールユーハイムならではで、バウム好きには超オススメです



モミの木のハチミツ(右)をひと舐めさせていただきました。
クローバーのハチミツよりも黒っぽい色をしていますが、思ったほどクセがなく、マイルドな味わいでした。



クリスマス バウムリンデ   カールユーハイム  1,260円

こちらは85×75×50(H)というミニサイズ。
高さはプレミアムと同じなのに、実はバウム生地がプレミアムより1段多い6段で、ハチミツクリームも1段多くサンドされています。

このバウムリンデたちは12月上旬から発売されますので、クリスマスに関係なく楽しみたいですね~

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「チーズフェスタ2008」レポート

2008-11-15 15:35:15 | おいしい食べもん


先日紹介した、チーズの日のイベント「チーズフェスタ2008」 (11月11~12日)に行ってきました。

受付で無料の試食チケットが配られ、4つのコーナー(国別)のチーズ&ピザ1種類の試食ができました。



以前は、チケットを購入したのですが、今回は(この体制はいつからでしょうか?)試食は無料で、チーズを買いたい場合は現金で購入します。

試食チーズは各コーナー1種類(計4種類)でしたが、ピザの試食チケットも付いていたので(小さめですが)、軽く小腹を満たすことができました


販売コーナーのほか展示チーズもあり、チーズの種類の多さに改めて感心させられました。



ノルウェーの牛のチーズ「Jarlsberg」(ヤールスバーグ)
直径は34~35cmほど



大きな塊のチーズを見るとワクワクしますね~



イタリアのパルミジャーノ
女性の手と比べると、その大きさがわかるでしょうか。



ドリンクコーナーもあって、ワイン、焼酎などがあり、プラカップのグラス売りです。



ワインはニュージーランド産のもので、1杯300~500円と手頃。
ビールは350ml缶が300円でした。

ワインは、「味見させてください」というと、小さなプラカップ(デパートの試飲であるようなサイズ)に注いでくれるので、味見をしてから気に入ったものを買うといいと思います。




セミナーあり、子供合唱隊によるチーズの歌の披露などもありました。


チーズの日も今年で17回目
いつもこの時期に開催されるチーズフェスタも、だいぶお馴染みのものになってきたようで、今年は広い場所(ベルサール原宿1F イベントホール)に変更になったほど。

たしかに、会場は少しゆとりがあるようでしたが、今までの青山スパイラルホール(地下鉄表参道すぐ)が超便利なロケーションだったため、今回の場所は少し遠く感じた(副都心線の北参道駅からちょっと歩きました)のが玉にキズ、でしょうか。

とはいえ、手軽に楽しめる美味しいイベントですので、時間が合えば覗いてみることをオススメします。



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秋の白トリュフ♪

2008-11-14 09:55:23 | おいしい食べもん
普段はほとんど縁のない代物ですが、一昨日から紹介しているイタリアンの「オストゥ」で宮根シェフが懐に大事にいだきながら見せてくれたのが「白トリュフ」

この時期のキノコの一種で、ちょっと離れていても濃密な香りが強く、クラクラ~っときます。

この白トリュフの芳しい香りを嗅いでしまったからには、もはや諦めるなんてことはできません!


シェフ: 「使いましょうか?」

全員: 「もちろん、ぜひ!



ということで、前菜の「短角牛のタルタル」に、たーっぷりと、コーンフレークかと見紛うばかりに散らしていただいたのでした
(2日前の料理を見てくださいね)



薄く削られた白トリュフはしっとりとし、溢れんばかりの魅惑的な香りで我々をノックアウトしてくれました



ジャガイモだかショウガだかに似ているこんな塊が素晴らしい香りを持ち、しかも美味だなんて、誰が想像するでしょうか?

なんと、高級品は1個が十数万円にもなるとか!

「白いダイヤモンド」といわれる所以です。

今回は女性の握りこぶしよりもやや小さめのサイズ(それでも立派!)でした。

この香りを嗅ぐだけでワインが飲めるかも~?(笑)


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「オストゥ」でワイン@代々木公園

2008-11-13 10:49:28 | レストラン&店
Ostu で飲んだワインはこちら。

ここはピエモンテ料理ですが、ワインはピエモンテに関係なく、数はそれほどありませんが、ほどよく揃っています。
お値段も、5000~8000円くらいのものが中心のようでした。



まずは、フェッラーリのスプマンテでほっとひといき(写真なし)

次はこちら。


Vermentino di Sardegna “Costamolino” 2007 Argiolas

白の1本目めはサルデニアのヴェルメンティーノ。
最近飲んだファランギーナにちょっと似ていると思いました。
アルコールは13.5%と高めで、飲みごたえがあります。



Vernaccia di San Gimignano 2006 Poderi del Paradiso

トスカーナのサンジミニャーノにあるポデーリ・デル・パラディッソの白。
ヴェルメンティーノよりも軽快な口当たりです。



Toscana Rosso “Paterno II”2003 Poderi del Paradiso

同じパラディッソのつくるサンジョヴェーゼ100%のIGT赤。
サンジョヴェーゼらしい明るさ、03年らしい陽気さを感じます。



A Filippo 2003 Poderi del Paradiso

これもパラディッソで、見覚えのある猫ラベルということは、メルロです。
このワイン、以前に横浜・山下町の「オートルモンド」でいただいたことがありましたが、その時のヴィンテージは2002年でした。
(以前のレポートは 2008/8/5分 をご覧ください)



Saxa Calida 2004 Poderi del Paradiso

最後はメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンが各50%ずつの赤。
一つ前の「猫」ラベルはまろやかさがあるのに対し、こちらはもう少し構成がガッチリとしています。でも、料理(鹿)によく合い、素晴らしいマリアージュを楽しませていただきました。



ここの場所、以前も来たことがあるかも?と思ったら、
以前のイタリア料理のオーナーが多摩センターに引っ越し、場所が空いたので、宮根シェフがここに「オストゥ」を開いたとのこと。

多摩センターのイタリアンの名前は、なんと「Paradiso」(パラディソ)

とてもいいロケーションにあるらしく、素敵な店だということを、横浜の「オートルモンド」に行った際に、猫ラベルの生産者名つながりで聞いていました。

まさか、その多摩センターの「パラディソ」が、ここ「オストゥ」の場所にあった店だったとは驚きです!

どうりで(なのか?)、オストゥには「Poderi del Paradiso」のワインが色々置いてあるわけです。

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Ostu

東京都渋谷区代々木5-67-6 代々木松浦ビル1F

http://www.ostu.jp/



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「オストゥ」でイタリアン@代々木公園

2008-11-12 10:10:48 | レストラン&店
先日、久しぶりにイタリアンをいただきました

代々木公園の「Ostu」(オストゥ)で、宮根正人オーナーシェフ がつくるピエモンテ料理 の店です。



ディナーは、突き出し、前菜、パスタ2種、メイン(魚か肉をチョイス)、デザート、小菓子、コーヒー、のコースになっていました。


まず突き出しとして出てきたのがコチラ。


ホロホロ鳥のペースト

パネトーネっぽいトーストの上にペーストが載せられていますが、パテ好きの私にとって、最初のこうした1品は実に嬉しいもの



短角牛のタルタル

前菜は、非常にリッチなタルタル。
なんたって、白トリュフがたっぷりとかかっています!
香りにうっとり~



白子とカラスミのパスタ

パスタの一皿目は、細いカッペリーニ(だったかな?)に白子&カラスミという高級食材のダブル投入。
これで美味しくないはずがありません



リゾット

二皿目は食感の違いを楽しめるリゾットでした。
素材は失念しましたが、真ん中のブラウンのソースはラグーで、全体がとてもリッチでマイルド。
パスタもリゾットも、量は少なめなので、ちゃんと完食できるのがいいですね。



鹿肉のソテー 巨峰ソース添え

メインは鹿をチョイス。なんたって、この時期ならではの素材ですからね。
巨峰を使ったソースが甘酸っぱく、お肉によく合っていました。
後ろの韓国海苔のようなものは、キャベツの一種(ケールだったような?)をパリッと揚げたもの。



イチジクとフレッシュチーズ

デザートは3種類あり、大いに悩みましたが、大好きなイチジクに。
イチジクとチーズとソースが三位一体となって、なかなか素敵な一皿でした。

他のデザートも気になったので、他の人のを一口ずついただきました。


レモンのグラニテ

本当にレモンの果実そのもの!みずみずしくてサッパリします。



チョコレートのプリン

やさしい味わいのプリンで、ツルンと食べられちゃいます。



小菓子

ヘーゼルナッツの風味が濃厚なチョコ、ふわっふわ~なメレンゲ、洋梨。

満足です
ごちそうさまでした~


「ワイン編」はまた明日。

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Ostu

東京都渋谷区代々木5-67-6 代々木松浦ビル1F

http://www.ostu.jp/


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苺のロールちゃん♪

2008-11-11 11:23:31 | 甘いもん
いつものスーパーで、久々に ロールちゃん を発見!
(ロールちゃんたち、めったにいないんですよね・・・)

あれれ?春じゃないのに、季節限定の「いちご」味 ??

たしか、春先のイチゴ味は定番ですが、こんな時期にもイチゴ味を出してくるとは意外や意外!
ううむ、これは買わねばいけないかしら・・・?と悩みましたが、やっぱり捕獲。



ロールちゃん 「いちご」  期間限定 ヤマザキ

HPを見ると「ちょっぴりリニューアル」とあるのですが、どこが???(苦笑)

材料は、「苺ジャム」があり、たしかに、巻かれている白いクリームの上にほんのりと赤いジャム状のものが・・・?



食べると、あまり苺のフレーバーは感じませんが、ロールちゃんのしっとりした質感とホワホワな感じは健在で、超年配者の父でさえも「ウマイ!」と手放しで絶賛するほどのおいしさ

同じヤマザキでも、常温製品のロールケーキでは、こうはいきません。

細身のロールちゃんのスポンジとクリームの絶妙なバランス、ひんやりとしたクールなボディは誰もがうっとりですねぇ~


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12/6ワイン講座@鎌倉

2008-11-10 12:05:55 | ワインのお仕事
以前も紹介しましたが、12月6日(土)に鎌倉でワイン講座を行います。

「パーティーシーズン到来! とっておきの1本を選ぶには?」 をテーマに私が講師となってお話をしますが、

当日のワインがほぼ決定 しました



パーティーということで、みなさんが想像するお約束のモノはもちろん1本入っていますが、その他のワインも自信を持ってオススメできるものばかりで、ちょっと驚いていただけるんじゃないかなぁ~と思っています。

すでに開催の定足数のお申込みをいただいていますが(開催決定です)、
まだ満席にはなっていませんので、気になる方は、お早めにどうぞ~


とにかく場所(旧 里見邸)が素晴らしいので、文学、建築、鎌倉に興味ある方は、ぜひ足を運んでみてください。


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「パーティーシーズン到来! とっておきの1本を選ぶには?」

パーティーの多い年末年始の季節、ホームパーティーに持参したい&用意したいおすすめワインの4種類をテイスティングしながら、味の違いや楽しみ方などについて気軽に楽しく学んでいただきます。



日時:12月6日(土)

    1回目 15:00~16:00  2回目 17:00~18:00

会場:西御門サローネ (鎌倉市西御門1-19-3)

受講料:1回 5,250円  (1回目も2回目も内容は同一です)

詳細&申込はコチラ http://www.nishimikado-salone.jp/event/index.html#wine


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ユーハイムの切り立てバウム♪

2008-11-10 10:04:54 | 甘いもん
先日、仕事で浦和に行った帰り、伊勢丹浦和店の地下で
ユーハイム切り立てバウムクーヘン を発見!



あ~、買いたい・・・でも、ショーケースの中にあるのは、8切れとか10切れのパックだし・・・

と躊躇していたら、店員のかわいいお姉さんが試食のバウムを差し出すとともに
「一切れからでも買えますよ」 と言ってくれたのです。

これぞ天使のささやき~



ということで、プレーンとチョコのバウムを2切れずつ買うことに。

大きな丸太状のバウムをその場でカットして詰めてくれました。
(1切れ105円)



これぞ正しいバウムクーヘンの典型で、非常にていねいなつくりを感じ、風味、甘さ、質感のどれをとっても、バランスよく仕上がっています。

外側がアイシングではなくチョコレートなのも嬉しいポイント 

その場でカットしてくれるため、賞味期限は買った日を含めて3日と短いのですが、「出来立て」のフレッシュな感じを楽しめるのがいいですね。

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パスコ「厚ぎりバウム」

2008-11-09 11:00:19 | 甘いもん
さて、たまにはスウィーツを補給しないと(笑)

以前(2008/9/26) 「コーヒー」味を紹介しましたが、今回はプレーンタイプ。


Pasco 厚ぎりバウム

1個が 440kcal と、相変わらずの高カロリー・・・

オヤツとして1人で1個食べるとキケンなので、分けて食べるのがオススメです。

コーヒー味と同様、「ミックスジャム」(水あめ、あんず、砂糖、みかん)が使われていますが、これは外側のアイシングをフィットさせるために塗られているような?



バウムクーヘンとしてはボディがみっちり詰まり、白あんの入ったお饅頭の皮に近い質感で、ずしっとして、かなり食べ応えがあります。

お腹にドーンとたまるので、食事代わりにできそうかも?
(カロリー的にもね・・・


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スペインの首都マドリッドのワイン[後編]

2008-11-08 11:17:50 | ワイン&酒


スペインの DOビノス・デ・マドリッド には 3つのサブゾーン があります。

首都マドリッドの南東の 「アルガンダ」(Arganda)
マドリッドの南西の 「ナバルカルネロ」(Navalcarnero)
その西隣の サン・マルティン(San Martin) です。

典型的な大陸性気候のアルガンダが最も広く、DOビノス・デ・マドリッド総生産量の60%を産出し、ボデガ数も29あります。
ここはマルバールをテンプラニーリョが推奨品種。広い地域のため、さまざまなタイプのワインがつくられています。

ナバルカルネロは寒暖の差が激しい大陸性気候で、平坦な地域のため、協同組合の大量生産ワインが中心でしたが、高品質ワインを手がける新しいワイナリーの出現により、地域全体のワインの質も変化しています。
ここはマルバールとガルナッチャが推奨品種で、ボデガス数は7です。

サン・マルティンは3つのうち面積は最も小さいのですが、生産量は2番目。システマ・セントラル山脈に近いため、山や谷といった起伏の多い畑もあれば、ラ・マンチャの平原に近い平坦な畑もあります。起伏で北風が遮られ、ブドウづくりに良い条件がつくられるエリアです。
アルビーリャとガルナッチャが推奨品種で、ボデガ数は8。

DOビノス・デ・マドリッドのワイン生産総量は27,527hl(2007年)で、スペイン全体から見ると、たったの 0.06% ほど。
まだまだちっぽけな存在ですが、これから期待したいDOです。



今回は7つの生産者が来日しましたが、うち4つは日本未輸入。

気軽に飲めるタイプのものから超高品質ワインまで幅広くあり、その中で個人的に最も気になったのが、こちらのフェルナンドさんのワインでした。


Bodegas y Vinedos Valleyglesias

バジェイグレシアスはフェルナンドさんと弟のルイスさんが2人で経営するボデガで、
サン・マルティンにあります。

フェルナンドさんは、かつては自転車競技のプロだったそうですが、1998年からワインづくりの道に入り、2002年にボデガを立ち上げました。
曽祖父が20世紀初頭に植えたガルナッチャの畑があったのですが、父の代でブドウづくりをやめてしまいました。しかし、それをフェルナンドさんたちが買い戻したとのこと。

現在は弟のルイスさんが畑を、フェルナンドさんが醸造を担当し、兄弟二人三脚でワインづくりを行っています。

畑は25ha所有し、2年前からオーガニック栽培に変更。
赤白1種類ずつしかつくっていません。


Albillo-Moscatel 2007

アルビーリョ85%、モスカテル15%のブレンドで、アルコール12%。
非常にやわらかな口当たりで、ナチュラルで滋味深い味わいのする白ワインです。
生産量は4500本。



Garnacha Centenaria 2006

ガルナッチャ100%で、樹齢100年の樹ということから「センテナリア=100年」という名前が付けられています。20世紀初めに曽祖父が植えたというガルナッチャですから、たしかに100歳になりますね。

樽熟成4カ月、瓶熟6カ月以上というしっかりつくった赤ワインで、アルコールも13.5%としっかりめ。
ピュアな果実味となめらかなタンニンを持ち、アグレッシブなところは全くなく、1杯、2杯・・・と飲みたくなる素晴らしいワインだと思いました。
生産量は9000本でしたが、2008年は15,000本になりそうです。


フェルナンドさんにワインづくりのコンセプトを伺うと、
「ボディがあって、口に入ったときのなめらかさを感じるワインをめざしている」とのこと。

たしかに、彼が言うとおりのワインです。


また、ボトルのカタチやエッチングも目を惹きますよね?
これはルイスさんの考えたもので、ブドウ柄のデザインもルイスさんが自ら手がけています。
他とは違うワインにしかいから、という気持ちが込められているとのことで、コルクにもこだわっています。



このコルク、実はスペインの国旗の色(赤と黄)だそうで、
うーん、ここまで考えているんですね 

ここは日本未輸入。
どこか入れてください~

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スペインの首都マドリッドのワイン[前編]

2008-11-07 09:39:44 | ワイン&酒
9月に、スペインの首都マドリッド周辺でつくられるワインのセミナー&試飲会がありました。

マドリッドなんて都会の近郊でワインがつくれるの?と疑問に思うかもしれませんが、実は13世紀頃からマドリッドでワインづくりが行われていたという記録が文書でも残されています。

マドリッドがスペインの首都になったのは1561年のこと。
それ以前の15世紀末には最初のワイン統制法ができ、王宮でのワイン需要もあったため、マドリッドのワインは王室御用達として発展し、20世紀の初めまでどんどんブドウ畑が広がっていきました。



マドリッドのワインは地元の人々にもよく知られ、よく飲まれていました。
しかし、外に向けてはあまりプロモーションは行わなかったようです。
というのも、王室御用達のため、宣伝しなくても需要があったからです。

しかし、フィロキセラ禍(ブドウネアブラムシによる壊滅的な被害)があり、また、スペイン内戦の影響も大きく(畑が荒らされた)、近代に入ると宅地、オフィス、工場などが建てられたりで、ブドウ畑はどんどん消えていき・・・(マドリッド空港もかつてはブドウ畑だったとか!)



そんな状況に危機感を覚えた昔からブドウづくり&ワインづくりをしている生産者たちの間で復興の動きが起こり(1980年代)、
1990年に原産地呼称 「DOビノス・デ・マドリッド(Vinos de Madrid)」 が認定されました。

とはいえ、同じスペインのリベラ・デル・ドゥエロやプリオラートといった注目産地と比べると印象が弱く、そんなことから、
2006年に州政府公的機関 “Promo Madrid”(プロモ・マドリッド) が発足。
2007年2月には新しいロゴも誕生し、着々とプロモーションを展開しています。



では、どんなワインがつくられているかというと・・・

白ブドウは アイレン、アルビーリョ、マルバール が、黒ブドウは テンプラニーリョ、ガルナッチャ がメインで、他にモスカテル・デ・グラノ・メヌード、パレリャダ、トロンテス、ビウラ(以上は白)、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラー(以上は黒)も認定されています。

特にマドリッド東南部が原産で、DOビノス・デ・マドリッド認定畑の20%を占める重要品種が 「マルバール」(Malvar)
早熟ですが、生産性はアイレンよりも低く、ワインに豊かな香りと、たっぷりの酸がフレッシュさを与えますが、アルコール度はやや高めになります。

この試飲会でも、マルバールのワインは紹介されていました。



左がマルバール。
フレッシュでフルーティで、爽やかな味わいの若飲みタイプでした。


後編へ続く


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イタリアの新酒「ノヴェッロ」解禁

2008-11-06 12:04:44 | ワイン&酒
ボジョレー・ヌーヴォーに先駆け、

今日11月6日は、イタリアの新酒「ノヴェッロ」の解禁日 です

ノヴェッロの場合、イタリアのどこ、と産地が限られるのではなく、
どの州でもつくることができるので、よって、さまざまなブドウ品種からノヴェッロがつくられます。

色も、白、ロゼ、赤とさまざまで、スタイルもバラエティ豊かなので、多彩な新酒を楽しめるのがノヴェッロの魅力でしょうか。



今日は百貨店や大きめのワインショップでは、たぶんノヴェッロの試飲販売があると思いますし、また、イタリアンレストランやワインバーなどでもノヴェッロを出すところがあると思いますので、今夜食事に出かけようと思っている人は、イタリア系がオススメです。



そうそう、フランスの場合ですが、実はボジョレー以外の産地でも新酒はつくられています。
なのに、ボジョレーばかりが注目されるのは、大手生産者が集中しているボジョレー地区のプロモーション戦略の結果、すなわち、戦略勝ち、というところでしょうか。


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本日、チリのプレゼントワイン発送♪

2008-11-05 20:58:05 | ワイン&酒関係雑記
10月いっぱいで応募していた、「ワイン村」 読者プレゼントのチリのプレミアムワイン(オーガニック)ですが、当選者2名を決定し、本日、発送させていただきました。

ということで、幸運な当選者の方には、たぶん明日「パルグア・プレミアム」が届くと思います。

どうぞお楽しみに~




荷物の中には輸入元さんの詳しい資料が入っていますが、

9月に実際に試飲した私の感想を述べますと、まだまだ若かったので、できれば、我慢できるだけガマンしてから飲むことをオススメします。

でも、どうしても年内に飲みたい!という場合には、
まずはゆっくり休ませ、飲む前には早めに抜栓し、状態によってはデカンタージュも行ってもいいかなと思います。


とにかく、素晴らしいワインですので、ていねいに、そしてじっくりと味わっていただけると嬉しいなと思います。



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チーズフェスタ2008へGO♪

2008-11-05 09:30:15 | おいしい食べもん
昨日出かけたスペインワインの試飲会でスペインのチーズがたくさん出ていたので、目に付いたものはひとまず食べてきました
スペインもチーズはかなり豊富です。


個人的には、クセの強いもの、熟成したものが好みです




と、このところチーズに縁のある私ですが、
本日は 誰もが参加できるチーズのイベント を紹介したいと思います



“11月11日はチーズの日” ということで、
毎年、この日にチーズのイベント 「チーズフェスタ」 が行われています。

今年ももちろん開催の予定で、チーズの試食はもちろんのこと、通常よりも格安でチーズを購入できたり、さらに、ワインとのマリアージュも楽しめるという、超おいしいイベントです。

しかも入場は無料 

無料試食券でいくつかのチーズを試すことができますが、有料のチケットを買うとさらに試食券がついてきたり、また、そのチケットでチーズの購入やドリンクに使えますので、けっこうお得です。たしか、チケットも1,000円(綴り券になっています)くらいだったような気がします。

今年は250種類のチーズが集まり、新企画として 「ピザの試食」 もあるみたいですので、時間を見つけてぜひ行かねば!と思っています。



昨日一昨日と2回にわたって紹介してきたアメリカのチーズも、出展があるみたいですよ?

私の予想では、コルビージャックやモントレージャックあたりは確実に出ると思いますので(なんたって、アメリカを代表するチーズですからね)、食べてみたいと思った人は、出かけてみてはいかがでしょうか?




「CHEESE FESTA 2008」

日時:2008年11月11~12日  各日 11:00~19:00

会場:ベルサール原宿 1Fイベントホール
   (東京都渋谷区神宮前2-34-17)

入場料:無料

http://www.cheesefesta.com/top.htm


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アメリカチーズフェスティバル2008[後編]

2008-11-04 11:03:19 | おいしい食べもん


アメリカンオリジナルチーズとして有名なのは、
コルビー、コルビージャック、モントレージャック、ペッパージャック、といったものでしょうか。

「コルビー」(Colby) は、1874年にウイスコンシン州中部のコルビーという町で生まれた、生粋のアメリカオリジナルのチーズ。
ベニノキの実や種から抽出した食品着色料を使っているため、外観はオレンジ色で、チェダーに似た製法でつくられるため、味わいはチェダーチーズ似です。




コルビーとモントレージャック(カリフォルニアのモントレー産のなめらかでクリーミーなチーズ)を混ぜ、大理石のような模様が特徴なのが 「コルビージャック」(左)。

モントレージャックにスパイスをミックスしたのが 「ペッパージャック」(右)


それにしても、アメリカのチーズは色々なものを混ぜ込んだものが多いと感じます。

ドライフルーツ(クランベリー)、スパイス(アニス、フェンネル、シナモン、クローヴなど)をはじめ、ゴマ、ハラペーニョ(生とドライと両方ありました)、ハバネロ、ガーリック、シイタケとカレースパイスを加えた「カレー&シイタケジャック」なんてものもありました 



ところで、「・・・・ジャック」 という名前が多いですよね?

「ジャック(Jack)」はアメリカではチーズの意味があるので、「・・・ジャック」は「・・・チーズ」というわけなのです。


そして、アメリカのチーズの生産の中心地はウイスコンシン州ということも、今回初めて知りました。

州最大の都市ミルウオーキーの緯度は札幌やドイツのミュンヘンを同じで、いずれもビール の名産地。
よって、ウイスコンシン州では、ワインとチーズのマリアージュよりもビールとチーズのマリアージュの方がポピュラーなのだとか。
これも、へえ~、ですね。



会場には実にさまざまなチーズの展示があり、ホント、アメリカのチーズに対する認識が改まりました。


フランスっぽいパッケージ&ディスプレイ




スティック状のものは、裂けるタイプのチーズ


小分けにパックされたものから


大きな塊状のものまで




便利なポーションタイプも










チーズを使ったオリジナル料理のコンテストも実施されました



カニ爪とペッパージャックのスップリ風 -豆乳クリーム仕立て-
(ペッパージャック、クリームチーズを使用)



冷製チーズフォー
(モントレージャック、5年熟成のチェダーチーズを使用)



家庭でなら、こんなふうにビスケットにクリームチーズを乗せただけでも、
ちょっとしたオヤツやティータイムのお供にもなりますね。



村山氏のUSAでのチーズ視察話をはじめ、まだまだ紹介しきれないことがたくさんありますが、随時取り上げていきたいと思いますので、お楽しみに。


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