先週、アメリカ乳製品輸出協会主催による
「アメリカチーズフェスティバル2008」 が東京で開催されました。
アメリカ産のチーズの展示および試食、チーズプロフェッショナル協会村山重信会長によるセミナー、チーズを使った新料理メニューのコンテストなどが行われたのですが、個人的にはかなり収穫のあったイベントでした。
村山氏によるセミナーでは、アメリカのチーズの概要、そして、3月にウイスコンシンで行われた「2008 World Championship Cheese Contest」の報告、ニューヨークでのチーズショップ巡りの話などがありました。
へえ~と思ったのは、アメリカは世界ナンバーワンのチーズ生産量を誇る国であるということ。
なんと、世界のチーズ総生産量の1/4を占めています
また、400種類以上のチーズを生産している、ということも驚きでした。
チーズといえば、質および種類ともにフランスがトップに来ると思いますが、フランスでは季節や原料が限定されてつくられるものが多く、それゆえ、量も限られてきます。
しかし、アメリカは1年中安定してチーズを生産できますので、生産量No.1というのも納得です。
種類については、同協会のアンジェリーク・ホリスターさん(フランス出身)が
「アメリカにはプロセスチーズしかないと思っていました」と述べていましたが、私も同感。
ですが「チーズをつくっている人がフランス以上にたくさんいることがわかり、それならもっと世界に広めなければと思ったのです」とアンジェリークさんは言います。
大量生産のバルクチーズ以外のものは 「スペシャリティチーズ」と呼ばれ、
アルチザンチーズ(職人のチーズ。できる限り手作業で、生産量も少量)
ファームステッドチーズ(原料は農場主の所有する家畜の生乳に限定)
オーガニックチーズ(土地、飼料、原料の生乳や他の材料も認定が必要)
アメリカンオリジナルチーズ(アメリカ発祥のチーズ)
などがあります。
「スペシャリティ」という表現は付加価値を加えたチーズに対して使われるため、粉チーズ、裂けるチーズ、スライスチーズといったものや、特別なパッケージのもの、特別な起源を持つもの、特殊な生産方法などのものも含まれることがあります。
さて、実際にスペシャリティチーズをいくつか紹介しましょう
まず私が一番気になったのは、「ドライジャック・リザーブ」です。
Dry Jack Reserve (ヴェリャチーズ社)
アメリカを代表するチーズで、産地はカリフォルニア。
チーズ界のゴッドファーザーの手作りで、2~4年熟成させています。
円盤状の大きなチーズで、表面は硬く、中はパルミジャーノのようにみっちりかつホロリとした質感。うまみたっぷりで、ワインがほしくなります
Gran Queso (ロスケーゼ社)
スペインのマンチェゴに似たチーズですが、マンチェゴが羊乳からつくられるのに対し、グラン・ケソは牛乳からつくられます。
濃厚なチーズで、非常に食べやすく、見た目がゴージャスなので、パーティを盛り上げてくれそうですね。
これはウイスコンシン州産です。
Mezzaluna Fontina (ロスケーゼ社)
メザルーナ・フォンティーナはウオッシュタイプのイタリアンスタイルチーズということですが、ウオッシュとは思えないほどの外観で、クセもほとんど感じませんでした。なめらかでクリーミーで、食べやすいウオッシュです。これもウイスコンシン州産。
Gruyere Surchoix (ロスケーゼ社)
グリューエール・スーショワは、その名の通り、スイス製の銅バットを使った伝統製法でつくられます。熟成は9カ月以上で、見るからに美味しそう!塩味が効き、メリハリがあってコクのある硬質タイプ。ウイスコンシン州産。
これをつまみながら白ワインが飲みたくなりますね~
まだまだあるので、続きは明日の後編へ。
「アメリカチーズフェスティバル2008」 が東京で開催されました。
アメリカ産のチーズの展示および試食、チーズプロフェッショナル協会村山重信会長によるセミナー、チーズを使った新料理メニューのコンテストなどが行われたのですが、個人的にはかなり収穫のあったイベントでした。
村山氏によるセミナーでは、アメリカのチーズの概要、そして、3月にウイスコンシンで行われた「2008 World Championship Cheese Contest」の報告、ニューヨークでのチーズショップ巡りの話などがありました。
へえ~と思ったのは、アメリカは世界ナンバーワンのチーズ生産量を誇る国であるということ。
なんと、世界のチーズ総生産量の1/4を占めています
また、400種類以上のチーズを生産している、ということも驚きでした。
チーズといえば、質および種類ともにフランスがトップに来ると思いますが、フランスでは季節や原料が限定されてつくられるものが多く、それゆえ、量も限られてきます。
しかし、アメリカは1年中安定してチーズを生産できますので、生産量No.1というのも納得です。
種類については、同協会のアンジェリーク・ホリスターさん(フランス出身)が
「アメリカにはプロセスチーズしかないと思っていました」と述べていましたが、私も同感。
ですが「チーズをつくっている人がフランス以上にたくさんいることがわかり、それならもっと世界に広めなければと思ったのです」とアンジェリークさんは言います。
大量生産のバルクチーズ以外のものは 「スペシャリティチーズ」と呼ばれ、
アルチザンチーズ(職人のチーズ。できる限り手作業で、生産量も少量)
ファームステッドチーズ(原料は農場主の所有する家畜の生乳に限定)
オーガニックチーズ(土地、飼料、原料の生乳や他の材料も認定が必要)
アメリカンオリジナルチーズ(アメリカ発祥のチーズ)
などがあります。
「スペシャリティ」という表現は付加価値を加えたチーズに対して使われるため、粉チーズ、裂けるチーズ、スライスチーズといったものや、特別なパッケージのもの、特別な起源を持つもの、特殊な生産方法などのものも含まれることがあります。
さて、実際にスペシャリティチーズをいくつか紹介しましょう
まず私が一番気になったのは、「ドライジャック・リザーブ」です。
Dry Jack Reserve (ヴェリャチーズ社)
アメリカを代表するチーズで、産地はカリフォルニア。
チーズ界のゴッドファーザーの手作りで、2~4年熟成させています。
円盤状の大きなチーズで、表面は硬く、中はパルミジャーノのようにみっちりかつホロリとした質感。うまみたっぷりで、ワインがほしくなります
Gran Queso (ロスケーゼ社)
スペインのマンチェゴに似たチーズですが、マンチェゴが羊乳からつくられるのに対し、グラン・ケソは牛乳からつくられます。
濃厚なチーズで、非常に食べやすく、見た目がゴージャスなので、パーティを盛り上げてくれそうですね。
これはウイスコンシン州産です。
Mezzaluna Fontina (ロスケーゼ社)
メザルーナ・フォンティーナはウオッシュタイプのイタリアンスタイルチーズということですが、ウオッシュとは思えないほどの外観で、クセもほとんど感じませんでした。なめらかでクリーミーで、食べやすいウオッシュです。これもウイスコンシン州産。
Gruyere Surchoix (ロスケーゼ社)
グリューエール・スーショワは、その名の通り、スイス製の銅バットを使った伝統製法でつくられます。熟成は9カ月以上で、見るからに美味しそう!塩味が効き、メリハリがあってコクのある硬質タイプ。ウイスコンシン州産。
これをつまみながら白ワインが飲みたくなりますね~
まだまだあるので、続きは明日の後編へ。