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評価
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羽生丈二という伝説の登山家の生きざまと、イギリスの登山家・ジョージマロリーがエベレスト初登頂に成功していたかどうかの謎をめぐる物語。ネパールの首都カトマンズとヒマラヤを舞台に、カメラマン・深町が謎を追う山岳小説(柴田錬三郎賞受賞)。
羽生丈二は架空の人物でジョージマロリーは実在した伝説の登山家。山岳小説にサスペンスを盛り込んだ風味のせいか、どっちつかずの感がしないでもない。しかも、羽生や深町が自分を問い直す心象シーンが随所に登場しテンポが悪い。で、いろいろ考え過ぎるほど考えるわりに深町の行動が浅はかで正直イライラする。
でも、せっかく上巻を読み終わったから、面白くなることに期待して下巻も読むことにしよう!