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使命と魂のリミットー東野圭吾

2019年05月28日 | 読書

評価4

氷室夕紀は帝都大学病院の研修医。夕紀の父は同じ大学の心臓血管外科の権威・西園教授が執刀した手術で帰らぬ人となった。父は西園の息子が死んだ事故に関わっていた。そして母は西園との再婚を決意した。そこに「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状が舞い込んで揺れる帝都大学病院。電気が断たれた中での緊迫した手術と決死の犯人捜し。手に汗握るサスペンス。

複雑な人間模様と外科手術、犯人との駆け引き。なかなかの作品でした。犯人・穣治を説得する看護師・望の場面にはウルっとしてしまいました。ちょっと短かい気がします。もっと、解決まで時間をかけた長編にしても良かったのではないかな~♪