う~ん、残念・・・
評価
母に褒められること、母に愛されることしか考えないで育った「私」と、母に気に入られるように、母に優しくしてもらえるようにしようと行動する「わたし」の物語。「私」の娘が「わたし」であり、「私」は「わたし」ではなく母のことしか考えていない女だった。
実にややこしい話なのだが、知らず知らずに引き込まれ、高校野球観戦の興奮はどこへやら一気に読了。しかし、「私」のマザコン振りが気持ち悪い、というか、おぞましい。ジワジワくる。いやはや母性について考えさせられ、う~んと唸ってしまった物語。所々、まだ消化しきれていない箇所があるので読み返す必要がありそう・・・こういう作品も有り、なんですね、湊かなえさん。奥の深い作家さんです。
去年の盛岡地区予選(対盛岡四高)以来の母校生応援!くしくも同じカードです。1試合ごとに逞しくなっていく母校を誇らしく思って今日も精一杯声を張り上げます。