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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

パクス・ロマーナ(中)-塩野七生

2020年06月17日 | 読書
評価5

紀元前18年~前6年:アウグストゥス統治前期(45歳~57歳)

改革の日々であったが、ゲルマニア地方の防衛線をライン河からエルベ河へと東進を始めた初代皇帝であった。改革は税制改革と行政改革。ゲルマニア進行は紀元前12年から紀元後16年まで続いた。そして、後継者選定に悩むこととなる。

<税制改革>
・売上税1%
・相続税5%ー満期除隊兵士の退職金財源(目的税)

<行政改革>
・中央集権化ーイタリア全土を11州に区分け(現在は18州)
・テヴェレ河治水官の新設
・公共建築・神殿修復官の新設
・街道担当官の新設
・警察、消防庁の新設

【追伸】
「マエケナスする」で知られる、メセナ運動の始祖・マエケナスを私的外交官として登用。このマエケナスは、学芸への助成として詩人のヴェルギリウスやホラティウスの援助をおこなった人物である。

◆カバーの銅貨について
このセステルティウス銅貨の顔は、アウグストゥスの右腕と言われたマルクス・アグリッパ。この男の生涯を通じての協力がなければ、帝政への移行は不可能であったろう。

十五少年漂流記(再読)ージュール・ヴェルヌ

2020年06月17日 | 読書
評価4

小中学生の頃以来の再読。何回読んだだろう?と思うほど読んだとは思うが、ほとんど覚えていなかった。

ニュージーランドの寄宿学校の10歳~15歳の少年たち15人が乗った船(スラウギ号)が、ある少年のもやいロープを緩める悪戯から漂流を始め南米大陸南端近くの無人島に流れ着き2年もの間悪戦苦闘して故郷に帰る冒険アドベンチャー。

初代リーダーのゴードンはアメリカ人、二代目リーダーのブリアンはフランス人、他の13人はイギリス人である。ブリアンとしょっちゅう対立するのはドニファン。フランスvsイギリスの仲の悪さを象徴しているように感じたのは私だけか・・・(笑)。

「えーっこんなこと子供ができるのか~?」
と、いうところが結構あり、ご都合主義って感じもしないでもないが、1800年代後半の物語としてはかなり先を行っていた感強し!少年の頃の私は何を思っていたことだろう?

次は「八十日間世界一周」あたり。