『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきた。
1993年〜1996年にかけて、テレビアニメで放送された全101作品を、この右足痛引き籠もり期間に、Amazon Prime Videoで見返しているうちに、劇場版の新作を知り、うずうずと観たくなったのだ。
劇場入場口で、カードと安西先生のタプタプシールをくれた。
少年の頃のような、ワクワク感をちょっと感じた。
物語は、ポイントガードのリョウチンの家族と子供の頃からの物語を軸に組み直され、花道を軸にしたものとは別の味わいのあるいい作品になっていた。
はるこさんは、高校生の女の子らしく、あやこさんはすっかり美人さんに変わっていた。
試合中のリアルな動き、表情など、アニメ技術の進歩にも驚いた。
スラムダンクを知ったのは、平成のはじめの頃の週刊少年ジャンプ。
そのころはもう、三十すぎのオヤジだったけれど、毎週次号が楽しみでしかたがなかった。
テレビで見ていた頃は、子どもたちと一緒だった。
ミニバスに興味を持ち出し、簡易なリングを裏庭に設置して、休みの日はよくバスケットごっこをして遊んだ。
その後、単行本も買い揃え、これはもう今までになんども読み返した。
登場者たちはみな、一見コミカルだけれど、いつもあきらめず、前向きに生きていく。
花道などは、自らを「天才ですから」といいながら、「庶民シュート」や「合宿シュート」に直向きに取り組み、努力を惜しまない。
大きな体、敏捷性、ジャンプ力という本人も気づいていない資質が、その努力によってきちんと活きてくる。
意地っ張りでも、本当にわからないことは、ゴリに頭を下げてアドバイスをもとめたり、メンバーのアドバイスを受け入れる素直な心。
ここぞという場面のスラムダンクをガードの頭に思い切りブチこんで、大失笑をかっても、凹まず次に向けて挑む前向きさ。
いつも笑いとともに元気を貰える物語である。
現実の話であれば、花道や流川は今や指導者にっている年代だろう。その子供たち世代がバスケットの世界で活躍しているはずだ。
そう思って、バスケットの世界を見渡すと、子世代の八村、田臥、渡邊雄太などアメリカNBAで活躍する日本人も出ているし、国内でもメジャーなスポーツになった。
バスケットの世界にも、スラムダンクの物語は少なからず影響を与えたのではないかと思う。
それにしても、短期間にアニメ全101話を観て、おまけに映画まで観てしまった。
引き籠もりで時間があったといっても、まったく、自分の根気よさに驚く。