10月は思い切って家の補修をして、その支払いにあたふたとしている間に過ぎてしまった。
10日ほどの工事で、2年分の年金収入が持っていかれた。(笑)
シルバーバイトで、少し働く日々を続けているので、実際にはそんな稼ぎで賄えたわけだけれど、お金が出ていくのは、ほんと、あっ、という間である。
そして、気がつけば、11月も半ば。
ブログも、すっかりご無沙汰してしまった。
昨年あたりから、ばんばん上がる物価の中、春には賃上げの話題も盛り上がっていたけれど、わが財布の実入りはといえば、
・年金額は横ばい、
・期待したシルバーバイトの日給は、世の賃上げの話題もどこ吹く風、まったく上がる気配なし。
求人広告を見ると、最低賃金の改定で、採用時の日給はあがっているので、何年か頑張って、日給で数百円上げてもらった人たちと、未経験で入った人たちが横並び。
やる気なし、なんて声も聞こえてくる。
最低賃金が上がって、自分の労働の対価が最低レベルに下がってしまったっていうのも、なんだか悲しい。
自分もそんな一人だけれど、最低賃金でも、雇ってもらえるだけ、何か仕事をさせてもらえるだけありがたい組なので、じっと、我慢ではある。
少なくとも、物価の上がった分くらい、収入が上がっていけば、そう先の不安もないし、ありがたいんだけれど、3割の大企業の実績で全体の平均を出し、ぎりぎりの暮らしの人間には、ときどき数万円のお金を配って、 どうだ!ありがたがれ!ってんでは、老い先短い人間でも、夢も希望ももてやしない。
若い人たちなら、なおさらだろう。
そんな気持ちでいたところ、今朝、
お上の動向知らせるニュースで、
『来年度の年金支給額は、「マクロ経済スライド」を発動する方針で年間約1万770円支給減』
という記事が目に止まった。
国保税、介護保険料は年々あがり、窓口で払う個別の負担も増える。
住県民税、古い軽自動車にかかってくる罰金的な自動車税・・・。
最賃×日数で、年老いた『バ畜』と化して働いても、バイト代はみな『お上』に持っていかれてしまう。(涙)
「年老いても、健康で働け、税金をお上に納められる。国のため、利他となっている」、と感謝できれば幸せなのだろうけれど、なかなかそうは思えない。
「いつまで、どんだけとるんだい!」というネガティブな思いばかり。
ほんと、とることに熱心な国で、先の明るさがみえない。
厚生年金のモデルケースは、夫婦2人で、23万円くらいだそうだ。一人分11万円あまり。
この金額では、生活保護費にも負けてしまう。
一人暮らしでも、月11万円では、「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する( 日本国憲法第二十五条)」とはならんだろうと思う。
苦しくても自立し、コツコツ働き、ようやく年金がもらえるようになったら、実は、あなたの一生の労働の評価は、生活保護費より低いんですよ、ってんでは、ほんと、トホホである。
積み上げてきた、生きてきた支えが、ポキッと折れる音が聞こえる。
「マクロ経済スライド」は、決まったことだからきっちり発動します。
うん、それはわかった。
それでは、揮発油税のトリガー条項もしっかり発動させてよ。
大企業にお金を入れ込んでも、血の通った温かみがここまで伝わってこない。
とるばかりでは、畑も民草も疲弊してしぼむばかり。
だめんなっちゃうよ。