まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

豊かなようで、厳しいなぁ

2023年04月05日 | 少し働く日々

昨今の物価高などをうけて、大手製造業を先頭に今春闘は過去最高の賃上げ水準となっているようだ。

こういう動きが社会全体に広がって、活きの良い社会が戻ってきてほしいと思う反面で、『非正規労働者8割「賃上げなし」』というニュースも流れている。

『物価上昇で生活が苦しくなったとの回答は「とても」が40.4%、「どちらかと言えば」が48.3%で合わせて9割弱に上った』との内容も併記されていた。

終身雇用的な関係はいつのまにか崩れ、働く人の約4割、2,101万人が非正規雇用者となり、 うち、パート・アルバイトで働く人は約7割の、1,474万人くらいいるらしい。

賃上げの恩恵を受けられない非正規雇用で働く人、働く場さえなくなって年金のみで生活する人などと、賃上げの恩恵を受けるお大手企業傘下の正規労働者の間には、またまた相対的に差が広がり、絶対的な格差となる。

人間社会、機会が与えられ、努力もし、一生懸命やってみた結果に差ができるのは仕方がない。

でも、やむなく非正規雇用で働く人たちは、どんなに頑張っても「じっと、手を見る」しかない。
条件の良いところに転職をしたくても、田舎には雇用機会は少ないし、時給制や日給月給制のような仕事がほとんどだ。
「努力、一生懸命」の受け皿がない。

若い人が起業して景気の良い話をしている画像などをよく目にするようになったけれど、テレビなどが取り上げるのは、話題性のあるレアケースだからであって、「真面目」だけが売りの大方の人は、起業はできるだろうけれど、継続的な成功はほぼないのが現実だろう。

齢をかさね、仕事をさがしても、収入に結びつく仕事はない人たちは、年金収入が命の綱。
光熱費を節約し、食費を切り詰めて、これで生きるしかない。

昨今の世は、自分の前向きな気持ちとは裏腹に、社会の流れの中で、相対的に格差が広がっていく。
一見、豊かそうに見えるけれど、ほんと、厳しいなぁと思う。

ちなみに、シルバーバイトで使ってもらっている会社からは、賃上げの「賃」の声も聞こえてこない。
県の 最低賃金で今年度も頑張ることになりそうだ。

それでも、少し働けて、収入がえられるのはありがたいことだと思っている。

3月下旬から今日まで、ずっと仕事はないけれど。(笑)

 


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