終末は、人も犬も近しい人と過ごすのが一番良いわけだが、現実問題として看きれないという場合が多いのではないかと思う。
母の場合も、自立歩行はできなくなった状態での入浴、排せつ、床ずれ防止等の介護は、気持ちだけではどうにもならなかった。
なんども仕事を辞めて看ようと迷ったが、当時はやりかけの業務を抱えており、結局お金でヘルパーさんの手助けを得て凌ぎ、最後は特養にお世話になった。
介護保険制度のおかげで、特養に入ってからは月8~10万円くらいの費用で、母の年金で負担できる額で済んだ。
家を離れ寂しかった部分はあったが、特養では栄養管理、衛生管理がしっかりしており、家で看るより良い状態で過ごせたことは間違いない。
今のぽち(仮名)は、子供たちが家を出、前のぽちが老衰で亡くなったころ、母の認知症が目立ち始め、犬でもいれば少しは気が紛れるかもしれないと思い、NPO法人ライフボート(http://www.lifeboatjapan.org/)から譲り受けた。
もう8歳にはなると思う。
私が退職するまでは、いつも一人で留守番をし、散歩なしの日も時々あったが、配達員さんや検診員さんの友達は多く、知らぬ間にたくさんの人に可愛がられている。
この1月余りは家に人がいて、毎日散歩あり。ご機嫌だ。
私が畑の開墾に行くときは、「連れてけ、連れてけ」と甘える。
今の自分にとっては、よく言うことを聞いてくれる手下であり、癒しになっている。
ぽちは人で言えば50歳前後か。犬は歳をとるのが早い。
元気でいられるのは後5~6年だろう。
新聞によると、最近は犬の『老犬ホーム』というものもでき、中型犬で月15万円くらいで看てくれるようだ。
家庭環境、飼い主の年齢等いろいろな条件から、『老犬ホーム』を利用するという選択肢もありだとは思うが、人も犬もできれば最後は近しい人と過ごすのが良いのだろうと思う。
今はたくさん時間できた。せいぜいぽちをかまい倒し、遊んであげ、最期は、先代同様自宅で看取ってあげたいと思っている。
ちなみに今日は、雨でお散歩なし!
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