まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

房総駅間ひとりウォーク(JR行川アイランド駅~JR安房鴨川駅 営業キロ12.8Km)  後編 

2015年06月01日 | 房総駅間ひとりウォーク

鴨川市に入ると、市独自に作った散策コースが整備されていて、適度に案内板もあり、迷うこともなく、交通事故の心配もなく、安心して歩けました。

この案内板は、日本語、ハングル、英語表示がありかなり親切です。
中国の人は、日本の漢字表示もある程度分かると思うので、中国、韓国、英語圏の人に役立ちます。横文字は、もちろんローマ字読みではありませんでした(笑)

 

遊歩道脇の浜には、ハマヒルガオの群生もみられました。

 

安房天津駅です。

天津という駅も、大分県を走るJR九州、日豊本線に同じ名前の駅があり、千葉の方は安房の表示をしているようです。
のんびりした静かな街中を抜け、遊歩道に戻りました。

 

路傍に、ロシア人上陸の地という顕彰碑が見えました。

1739(元文4)年、江戸時代の鎖国時に、ロシアの探検隊が訪日し、この地に上陸したのだとか。外国人をみる機会の無かった当時、きっと大騒ぎになったんでしょうね。
途中立ち寄った妙覚寺(上総興津)にも、江戸時代のこの周辺は、東北と江戸を結ぶ拠点港となっていて、興津には仙台藩の藩役所が置かれていたという記述がありました。
前回訪ねた勝浦の官軍塚もそうですが、東北、蝦夷を結ぶ沿岸の航路が房総沖にあって、たくさんの人が行き来していた。
もしかしたら、記録に残っていないだけで、この他にも外国人が立ち寄っていた、なんてこともあったのかもしれませんね。

 

いよいよ外房線のゴール、内房線のスタート、安房鴨川駅に近づいてきました。
亀田総合病院付近の海岸線の遊歩道を歩くころには、海は大荒れ。潮が舞って、白く煙っている中を歩きました。

亀田総合病院はドクターヘリを持つ、上総、安房の外房側の中核救急病院です。ここを歩いていたとき、ヘリが低空で海に向かって飛んでいきました。
私の住んでいる内陸部からすると、ここは不便なところで、ここに運ばれると、お見舞いも一日がかりです。鴨川市に中核救急病院があるのはちょっと不満だったのですが、ヘリの動きを見ていて、海で働く人の事を考えればここは良い位置にあると気づかされました。
実態は知りませんが、厳しい作業をしている漁師さん等の、船上での救急っていうのはきっとあるし、その時は、ドクターヘリのようなものしか頼りになりませんよね。

現地を歩き、また一つ、自己中から大人の階段あがったかな?って感じです。

 

正門側からの鴨川シ―ワールドは何度も見ていますが、裏手を歩いたのは初めてです。
海が大荒れだったので、潮が満ちてきて、歩道に入ってきそうでした。
歩く機能は、自由人になってからだいぶ復活し、Max30Kmくらい、日々1万歩くらい歩けるようになりましたが、泳ぎはかれこれ40年近くやったことはなく、水は飲む以外苦手です。

「波が上がってきたらどうしよう・・・」と。実は、けっこう歩きながらどきどきしてました(笑)

 

17時過ぎ、安房鴨川駅に到着。
鴨川市の名前の由来は、市内を流れる加茂川から来ているらしいです。鴨川という駅も、香川県を走るJR四国予讃線(瀬戸大橋線)にあるんだそうです。
外房線の駅名は『まねしんぼ』みたいな感じのものが多いですが、それだけいろいろな地域の人が房総に入って来ていたという事なんでしょう。

取り残されつつある外房側ですが、鴨川市は東京湾アクアラインができ、東京との距離をぐっと縮めました。海だけでなく、山部分の大山千枚田などの自然資産を活かした観光に力を入れていることが、散策コースの整備(親切な情報提供)でも分かりました。

圧倒的な自然資産がない、日帰りができる便利さ(お金が地元に落ちにくい)というのは房総の弱点だと思うのですが、「思い立ったら、ちょっと」で遊びに来てほしいですね。

ここは、外房線、内房線とも、上り電車しかない始発駅なのですが、ローカルなので、外房線の本数は多くはありません。
40分待ちだったので、駅内外をふらふら。

 

海沿いの街らしく、きれいな水槽を見つけました。奥に、停車中の電車が写るのもなかなかいいんでないかい?です。

 

改札はこんな感じ。
左は内房線、右は外房線の電車情報が表示されていました。

 

来月は、太海(ふとみ:鴨川市内)から、内房線の駅間ウォークに入ります。
私は、上総の国圏内に住んでいるので、これから先は生活圏から遠く、ほとんど電車に乗ったことがありません(バイクや車の移動が中心でした)。駅ハイで一度館山に行ったきりのエリアです。
内房線駅間ひとりウォークでは、ただ歩くだけでなく、地域のことを調べ、現地を感じながら、ゆっくりとした時間を計画し、楽しみたいと思っています。

早期退職を契機に、昨年末の12月11日に、この企画を思い立ち、1月から実行しました。
実際には、千葉―蘇我間 3.8Kmは歩いていないので、外房線制覇ではないのですが、なにをやってもダメな私が、自分で計画し、蘇我から鴨川まで歩けたということが何より自己満足です。
始めた当初は、一日中歩きながら、なんでこんなたいして意味のない事をやっているんだろとか、職業人をしていたときの後輩に上手くチャンスをやれなった失敗とか、子育ての失敗、自分のこれからとか、いろいろ考えました。
その内、体がへとへとになると、そんなことはどうでも良い事になって、辿り付けた駅や景色、青息吐息で休憩した足元の花を「いいなぁ」と受け入れられるように変わりました。
最近は、歩く街で過去にあった話しを調べて、そこに立って自分の五感で楽しむことにすっかりはまっています。
現地で疑問になり帰宅して調べたり、今まで知らなかった事や視点の違いに気づき、自分なりに感心することもあり、ボケ防止にはなっていると思います(笑)
時速4キロだからこそ気づいたいうことも、結構あります。

この5ヵ月に駅間ウォークで歩いた距離は、約150Km。
車やバイクなら半日の距離ですが、時には足を引きずりながら歩いた、歩数214,000歩余りの一歩一歩は、自分のこれからの礎石になりました。

行川アイランド駅~安房鴨川駅 営業キロ12.8Km)    2015年5月20日
実際に歩いた歩数 23,322歩(16.5Km)
鵜原駅~安房鴨川駅 トータル歩数 41,453歩(29.4 Km)

 

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