子供の頃、世界史や経済学などの授業で、イギリスでのエンクロージャー(囲い込み運動)という時代の流れを学んだ。
エンクロージャーの結果どうなったかは、Google先生に聞いてもらったほうがいいんだけれど、一言で言えば、格差拡大ってことなんだろうと思う。
その流れが今の世界中の価値観の根底にある。
資本主義っていう社会。
この頃の世の中の動きは、このエンクロージャー、再びって感じに思うときがある。
軽自動車税を車歴13年以上で1万2900円(それまでは7200円)にするというお上の発想あたりからこの動きは加速。
軽自動車を最新のエコカーに買い替えなさいってことなんだろうけれど、新車を買えば、百万円はくだらない。
庶民の中に広く普及したPCは、今この状況になって、MSさんのWindows11がやってくれた。
古いものは柵の外に追いやられ、使いたかったら新しいものを買いなさい!
これもなかなか厳しい。
電気の値上げは続いているけれど、この中でも、省エネ家電に切り替えれば、電気料を安くしますよ、的なプランが出始めた。
エコキュート、エアコン、コンロなど最新の省エネ家電にすれば、百万円単位の出費になる。
壊れたならともかく、目先の電気料金のために省エネ家電に切り替えたところで、その恩恵を受ける前に、こっちの寿命が持たないかも(笑)
マイナンバーカードの推進でのマイナポイントでも、デジタル機器に慣れた層は『ぐっどマーク』かもしれないけれど、わけの分からない人は困惑でしかないと思う。
資産、お金を持てる人、デジタルリテラシーの高い人はどんどん『健康で文化的』な方向へ。
その他は、新たな格差拡大。
この動きは、新しいものを購入させる動機づけ施策の面はあるけれど、要は、新しいものが「昭和の頃のように、どうしても欲しい」という魅力がないから買わないのだ。
人は煩悩というか、欲が強いので、完全に均等に分けた社会はなりたたないだろう。
ほっておけば、赤い旗の国に多いような独裁社会に傾く。
努力している人、利他のために何かをしたい人たちは、たくさんいる。
だから民主的な憲政のもとでの競争は必要だけれど、もう少し社会基盤を共有しつつ、庶民、凡人の暮らしに優しい社会にはならないものか。
そう思う。
あっ、総理のいう新しい資本主義って、囲い込みのことかぁ(^_^;)
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