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バブル崩壊後の若者たち

2011-01-10 22:27:37 | 報道/ニュース
  1月9日 サンデーモーニング


  今年成人式を迎える124万人の新成人たち。

  彼らが生まれたのは、
  1980年代のバブル景気にかげりが見え始めた1990年。

  翌年には大手証券会社の巨額損失補てんが発覚。

  その後も証券会社や銀行の破綻が相次ぐなどバブル崩壊のゆがみが露呈され、
  日本は大きな転機を迎えた。

  企業ではリストラの嵐が吹きまくり、職を失う人が急増。

  さらにグローバリズムによる規制緩和などで格差が拡大する中
  リーマンショックによる世界同時不況が追い討ちをかけた。

  まさに彼ら新成人の成長期は
  失われた20年といわれる経済の低迷期に重なる。

  特に若者の大きな不安となったのが氷河期といわれる就職難。
  この春大学を卒業する就職内定率は、57,6%と過去最低である。

  
  こうした逆境の中、若者の意識を表す言葉が生まれた。
  ここ数年、マスコミの間で頻繁に使われるようになった「草食系男子」。 
  心が優しく、男らしさに縛られず、傷ついたり傷つけられ対するのが苦手な男子をさす言葉。
  ある調査では、“草食系男子”の自覚があるか?という質問に対し、
  「自覚がある」 60,5%(20~22歳)
  にのぼった。

  「巣ごもり」という言葉。
  外出をさけ家で過ごすという巣ごもり傾向が強まり、車などを買う若者が減った。

  「内向き志向」いわば井の中の蛙でよし、とする傾向への危惧。
  従来の住み慣れた環境を離れて、
  外へでて自分を試そうとする意欲が若者の中で薄れている。
  たとえば海外留学をする若者の減少傾向を示すデータもある。

  新入社員を対象にした調査でも
  今の会社に一生勤めようと思っている社員は大幅に増加。
  大きな飛躍を求めず、ひとつの会社で穏やかに過ごしたいという傾向が強まっている。
 
  こうした若者の変化について
  中央大学文学部 山田昌弘教授
  「自由な生き方で起業とか転職とかフリーがもてはやされた時期があるが、
   それが今どうなっているかを今の若者は学習した。
   自分が一番得をするように、リスクが少ないように行動しようとしている。」

  若者のこうした傾向は社会の衰退につながると懸念する山田教授。
  
  一方、広告の世界から日本を見続けてきた
  コラムニスト 天野祐吉さん
  「経済大国への夢の超特急に乗って来たけれど、
   はたしてこれが自分たちの望んでいた到着点なのかという
   再検証が始まっている。
   若者が変わっていくことへのいい部分を見出すことが大事。」

  敗戦後、沈滞したムードから、自由で享楽的な社旗への転換の
  いわばさきがけのひとつとなったロカビリー世代の若者たち。

  それから半世紀、失われた20年の中で育った若者は
  どのような時代を切り開いていくのだろうか。











































  
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