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新聞記者にとって「針」の存在、池上彰さん

2011-01-21 22:48:57 | 編集手帳
  1月13日 読売新聞編集手帳


  「コント55号」が人気絶頂の頃という。
  萩本欽一さんが疲れた顔で語った言葉を、
  作家の小林信彦さんが著書に書き留めている。
  〈一度、人気が落ちないと、本当に良い仕事はできませんよ〉
  (文芸春秋『天才伝説 横山やすし』より)。

  充電なしに放電が求められる。ネタを練る時間もない。
  分かってはいても、
  人気が上げ潮のときに電波という怒濤の“波乗り”を打ち切るのはむずかしい。
  その苦衷を語ったものだろう。

  波から身を引く、引き方が鮮やかである。
  ニュース解説で人気のジャーナリスト池上彰さん(60)が
  一切のテレビ・ラジオ出演をやめて充電し、
  取材と執筆に専念するという。

  新聞記者にとって池上さんは胸をチクリと刺す「針」のような存在である。
  政治・経済であれ、国際情勢であれ、
  新聞を読みさえすれば複雑な事象もすっきり頭に入り、
  池上さんの出る幕は金輪際ない。
  そう胸を張れるような、分かりやすい記事を書け――と、
  針はわが身を刺す。
  いい意味の痛みということでは、
  「鍼(はり)」が適切かも知れない。

  充電を経て、鍼はさらに研がれるのだろう。
  痛がってばかりもいられない。
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運命のボタン

2011-01-21 13:46:25 | DVD
  運命のボタン  THE BOX     



  キャスト:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、
       フランク・ランジェラ、ジェームズ・レブホーン、ホームズ・オズボーン、
  監督・脚本:リチャード・ケリー
  原作:リチャード・マシスン

  2009年 アメリカ映画

      

  ある日突然、怪しげな“選択”を迫られる若夫婦の物語。

  郊外の町に暮らすノーマとアーサーの夫婦のもとに、
  奇妙な赤いボタンが付いた箱が届く。
  その日の夕方、謎の男がノーマを訪れ、
  「そのボタンを押せば100万ドル差し上げます。
   ただし、あなたの見知らぬ誰かがひとり死にますが。」
  という究極の選択を提示する。苦しい生活から、
  夫婦はボタンを押すべきか否か悩むのだが……。


 

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