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ゴルフという不思議なゲーム

2011-11-02 19:18:48 | 編集手帳



  10月30日付 読売新聞編集手帳


  <ゴルフでパットの構えに入ったら、急に風が吹いてきて球が動いた>。
  この場合、
  「風だから仕方ない」とやり過ごすのは誤り。
  規則上はプレーヤーが動かしたと見なされ、
  1打罰が科される。

  プロの選手の間では「ゴルフで最も理不尽な規則」と言われてきた。
  今年5月にも米国男子ツアーで、
  優勝目前の選手がこの1打で2位選手に並ばれ、
  プレーオフの末敗れた。
  「バッド・ルール!」
  とコメントしたそうだ。

  その声が届いたか、
  ゴルフ規則を決める英国のR&Aと米国ゴルフ協会は先週、
  この1打罰を来年から撤廃すると発表した。
  かの選手の手に優勝杯は戻らないが、
  ゴルフ界にとっては長年の懸案解決の出来事らしい。

  「球聖」と呼ばれた米国の名選手ボビー・ジョーンズが言う。
  <ゴルフという不思議なゲームの中で、
   最も不思議なゲームはパッティングである>
  (摂津茂和著『不滅のゴルフ名言集』)。
  最後の1打まで、
  何が起こるかわからない。
  パットは奥の深い世界なのだろう。

  都合の悪い規則には知らんぷり、
  グリーン上では「オッケー?」のおねだり。
  下手の横好きを恥じるばかりである。
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生肉「新基準」施行1ヶ月 客「食べたい」店「出せない」 

2011-11-02 14:31:46 | 報道/ニュース



  11月1日 めざましてれび
 

  今年4月27日、「焼肉家えびす」で集団食中毒が発生し、
  焼肉店のユッケ販売自粛が相次いだ。
  厚労省は牛の生レバーも提供自粛要請があり
  10月1日に生食用牛肉の新基準が施工された。

  新しい基準では、湯せんなどで60度で2分以上加熱殺菌することや、
  表面を1cm以上トリミングすることなどが義務付けられていて、
  違反した場合は営業停止ほか、
  悪質なケースでは2年以下の懲役もしくは200万以下の罰金が科せられる。

  ユッケ新基準では、表面加熱で肉の多くの部分を削り取ることで
  上ロースよりも高いコストになりユッケの提供をやめる店が相次いでいる。
  しかし客のほうは、それでも生肉が食べたいを言う声が少なくない。
  客は「食べたい」しかし店は「出せない」という状況で
  焼肉店は代替メニューを競っている。

  ユッケの「代替メニュー」
  叙々苑    レアステーキユッケ味(薄切りに国ユッケのタレと黄身で味付け)
         女性客「風味や食感はユッケに近い。」
  焼肉どうらく 馬刺しユッケ
         担当者「風味はやや異なるが好評。」
  神戸市焼肉店 ロースとビーフをユッケ風に細切り
  「飛苑」   社長「評判はまずまずで当面はこれでしのぐ。」

  さらに、肉ではない生肉が登場した。
  香川のこんにゃくメーカーは、
  レバ刺しそっくりの味と食感で食中毒の心配の無い「レバ刺し風こんにゃく」を売り出し、
  製造が追いつかないほどの大ヒットとなった。

  しかし、名前を変えただけ、あるいは裏メニューという形で提供されている店もある。
  これらの店は基準を守っていないことを自覚しながらこれまで通りユッケ提供を続けている。
  ユッケを「和牛生ロース」に変えただけの店は、
  「ユッケと書いて売ることは出来ない」と話している。
  常連客だけの裏メニューになっている店も少なくなく、
  客は「何かあったら自分の責任。」と話しているが、
  新聞記事はこうしたユッケを“闇ユッケ”と表現している。

  業界側は、
  「新基準は厳しすぎる。実施は不可能だ。」
  と見直しを求めているが、
  厚労省は
  「早急な変更は難しい。」
  としている。
  
      
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