11月15日 めざましてれび
小麦アレルギーは、
小麦で作られた食物を接種した際に起きるアレルギーだが、
石鹸でも発症。
現在、自主回収中の「茶のしずく」石けんの旧商品をめぐり、
小麦由来成分による重いアレルギー症状を引き起こした人は471人にのぼることが
厚生労働省のまとめでわかった。
「茶のしずく」石けんは、
九州の化粧品販売会社「悠香」が2004年3月に発売したもので、
テレビ通販でヒットし延べ約467万人に4600万個販売された。
厚生労働省によると
「茶のしずく」石けんを使った471人がアレルギー症状を起こした。
そのうち66人は救急搬送や入院が必要で
一時意識不明に陥った例もあるそうだ。
国民生活センターに寄せられた症例
・散歩中、目がかゆくなり呼吸が苦しくなって救急搬送された(60代・女性)
・ランニング後に、短、鼻水、全身のかゆみなどの症状が
その後さらに症状がひどくなり外出できなくなった(50代・女性)
・食事後、じんましんが出て仕事中に倒れた
血圧が半分まで低下し、命の危険があるといわれた(30代・女性)
去年12月7日まで発売の「茶のしずく」石けんは、
小麦由来(加水分解小麦)のタンパク質を含有している石けんで
毎日使い続けることで
目、鼻の粘膜、顔の皮膚から体内にタンパク質が入り込んできて、
この結果、体が小麦アレルギー体質になってしまい
突如、発症する。
2009年10月に、日本アレルギー学会で健康被害の報告があった。
しかし厚労省がメーカーに対して購入者への注意喚起の徹底を通知したのは
1年後の2010年10月。
メーカー悠香が小麦由来成分を除いた商品の販売を開始したのは、
その2ヵ月後の12月。
悠香が問題の成分が入った商品を自主回収したのは2011年5月。
対応が遅すぎたのではという指摘があるが
悠香は
「使われていない分はほぼ回収できた」
と話している。