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人口70億時代 移民が国を動かす① 米 存在感増すヒスパニック

2011-11-07 17:58:09 | 海外ネットワーク



  10月29日 NHK海外ネットワーク


  1800年頃、地球の人口は約10億人だったが、
  20世紀に入り半世紀で2,5倍に食急増。
  この10年間は10億人増え、
  10月31日には70億人に達する。
  国連はその日に生まれた赤ちゃん全員を70億人目として認定し祝福する。

  人口ランキング
    1位 中国      13,4(億人)
    2位 インド     12,4
    3位 アメリカ     3,1
    4位 インドネシア   2,4
    5位 ブラジル     1,9
    6位 パキスタン    1,7
    7位 ナイジェリア   1,6
    8位 バングラデシュ  1,5
    9位 ロシア      1,4
   10位 日本       1,2

  アメリカは先進国では珍しく人口が増えている。
  世界中から難民が集まるためであるが、
  そのなかでもヒスパニックと呼ばれる中南米出身者からの移民とその子孫たち。

  ニューヨーク ブロードウェイで
  史上最高約6,500万ドルの制作費をかけたミュージカル[スパイダーマン]。
  主人公はニューヨークに住んいる白人の青年でアメリカでは絶大な人気の正義の味方。
  1963年にマンガで登場。
  今年6月、敵と激しい戦いの末、死亡。
  ヒーローを惜しむ声が広がり、2ヵ月後に突然復活した。
  生まれ変わったスパイダーマンはマスクをはずすと、
  黒人とヒスパニックの両親を持つ若者だ。

  去年初めて人口が3億人を突破したアメリカは、
  世界中から多様な民族が集まる国である。
  この10年間で人口は3000万人増えた。
  その55%を占めたのがヒスパニックの人たち。
  背景には中南米からの移民の増加と、
  移り住んだ女性がひとりあたり平均3人出産していることがある。
  
  ヒスパニックの巨大な購買力は新たな市場を生み出している。
  西海岸カリフォルニア州のメキシコとの国境近くのスーパーは、
  客の90%がヒスパニックである。
  平焼きのパンのトルティーヤは食卓に欠かせないため
  ほとんどの客が購入していく。
  食品コーナーの棚はスパイシーな味付けの食材で埋め尽くされている。
  商品の約80%をヒスパニック好みに変えた。
  洗剤を南国の甘い果物や花の香りの品揃えにしたところ、売り上げは3倍に伸びた。
  今、アメリカでは、
  ヒスパニックの嗜好や消費行動を調査する専門企業も出てきている。
   米西武地区 中小スーパーマーケット会長
   「ヒスパニックは毎日買い物をする。
    楽しみなのだ。
    子供もおばあちゃんもみんな引き連れて家族全員で買い物に行く。
    もしヒスパニックを無視すればアメリカで商売は上手くいかないだろう。」

  ヒスパニックは政治の分野でも発言力を高めようとしている。
  テキサス州の有権者に占めるヒスパニックの割合は、
  ニューメキシコ州38,7%に次いで全米で2番目に多い26,4%。
  しかしヒスパニックの投票率は、
  全米で白人や黒人より20ポイント低く40%程度にとどまっている。
  20代の若い夫婦は移民政策や教育などの要望を実現するためにも
  政治に積極的にかかわる必要があると考え始めた。
   「私たちは出来ることを全力でやる。
    家族や子供にバトンを渡す。
    それを繰り返していけばヒスパニックの地位はもっと高まる。」

  ヒスパニックの人口は黒人を上回った。
  アフリカやアジア各地から来た移民たちがアメリカの活力となっている。


 
     
  











  

  
        
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2012年の賀詞

2011-11-07 16:20:58 | 編集手帳



  11月6日付 読売新聞編集手帳


  謹賀新年。
  昨年を振り返りますと、
  毎朝、
  目がさめるたびに、
  何かしら世の中に信じられないようなことが起こっていて、心が安まるひまのない一年でした。
  日本中に自然災害が吹き荒れ…。

  安藤百福さんが96歳の時、
  2007年元旦付の年賀状の書き出しだ。
  インスタントラーメン発明王は味わい深い文章や言葉も多数残した。
  語録「安藤百福かく語りき」(中央公論新社)に〈最後の年賀状〉として紹介されている。

  安藤さんは年賀状や年頭所感を大切にし、
  じっくりとしたためた。
  06年も確かに、
  豪雪、
  豪雨、
  竜巻などで大変な年ではあったが、
  では今年を、
  存命ならばどう振り返るだろう。
  天国から頂戴できないものかと想(おも)う。

  全国で年賀はがきの販売が始まった。
  未曽有の災厄の中で、
  どんな賀詞がよいかと悩んでいる人も多いようだ。
  特に被災地の知人宛ては難しい。
  ならば安藤さんのように言葉を尽くしてはいかがだろう。

  今こそ、
  近況と心境を丁寧に伝え合いたい。
  できれば復興支援にもあてる寄付金付き年賀はがきで。
  〈最後の年賀状〉は次代の子供たちに期待する言葉で前向きに締められていた。
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