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我が家の犬はいづこにゆきぬらむ

2011-11-06 13:33:23 | 編集手帳



  

  11月1日付 読売新聞編集手帳


  古文にむかし泣かされた身は、
  岩波書店の『日本古典文学大系』に長く恐れをなしてきたのだが、
  ひらいてみれば愉快な作品に出会うこともある。
  〈椀(わん)椀椀椀亦(また)椀椀/亦亦椀椀又(また)椀椀…〉
  
  愚佛(ぐぶつ)『犬の咬合(かみあい)』と題する江戸期の漢詩という
  (巻89「五山文学集 江戸漢詩集」より)。
  作者は、
  夜の闇を通して犬の鳴き声を聴いている。
  このへんてこりんな漢詩を、
  しかし、
  心からは楽しめない人もいるだろう。

  
  原発事故の警戒区域などから避難した人は犬や猫の鳴き声を耳にするたび、
  残してきたペットの身を案じて胸を詰まらせているに違いない。

  福島県の「動物救護本部」が、
  警戒区域などから保護したペットの預かり先を探している。
  ペットも保護施設での生活が長期化して疲労が目立つ。  
  飼い主の了解を得られた犬や猫は
  「温かな家庭で落ち着いて過ごさせたい」
  という。
  もっともである。

  「ワンワンワン」(1・1・1)の語呂合わせで、
  きょうは「犬の日」という。
  〈我が家の犬はいづこにゆきぬらむ今宵(こよい)も思ひいでて眠れる〉(島木赤彦)。
  懐かしいわが家で一緒に暮らせる日が、
  一日も早く来ることを。
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冬のピークは一日2回 夏より厳しい冬の節電

2011-11-06 08:45:44 | 報道/ニュース



  11月2日 めざましてれび


  野田政権は1日、冬の節電を国民に要請した。
  東京電力の原発事故移行、
  定期検査で停止中の原発を再び動かすことが出来ず、
  政府は電力需給が冬も厳しくなると予想している。

  この冬の節電目標は、
  発電量が原発に占める割合が5割以上の関西電力管内では10%以上、
  九州電力管内では5%以上の節電が求められている。
  その他の電力会社管内には数値目標は設定されなかったものの、
  節電が呼びかけられた。

  この冬の節電に関して夏より厳しい節電になるという声もある。
  夏の電気の使われ方は、
  朝から電気量が増えピークは午後2時前後となっていた。
  冬は気温が下がる朝と夕方2回にピークがくる。
  暖房が途切れないため、
  会社がスタートする9時ごろと帰宅する7時前後がピークと2回ピークがあると考えられる。
  夕方は家庭の需要が大きく、暖房の工夫も必要とされる。

  家庭の節電メニュー
  ・重ね着などして室温を20℃に -7%
  ・不要な証明を出来るだけ消す  -4%
  ・輝度を下げ見ないときはテレビを消す -2%
  ・冷蔵庫の設定を弱にして食品を詰め込まない -1%
  ・ごはんは早朝に一日分まとめて炊く -1%

  この夏に東電管内などで実施された電力使用制限令は回避されたものの、
  企業にとって負担は軽くなさそうである。
  この夏、土日操業した自動車業界は、
  現時点では土日操業はしないとしているが、
  各社とも工場照明削減や自家発電で対応するかまえである。

  九州に工場を持つソニーはタイの洪水を受けて、
  代替生産を急いでいるが、
  節電も加わると現場の負担が増すと苦しい表情を見せている。

  

  

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