12月13日 Bizプラス
国内最大手の電機メーカー日立製作所がインドで取締役会を開いた。
海外で開くのはこれが初めて。
日立グループの国内と海外の売上高の比率は
2002年は 国内68% 海外32%
2011年は 国内57% 海外43%
今後さらに海外の売り上げを増やす計画である。
昨年度グループ全体の売り上げが約9兆7千億円の日立製作所。
国内の市場が伸び悩むなか海外の売り上げをどう増やしていくかが課題である。
中でも今後急速なビジネスの拡大が見込めるインドを重要な拠点と位置付け
13人の取締役全員が出席した。
12億の人口を抱え急速な発展を遂げるインド。
しかし頻繁に停電が起きる電力事情の改善や老朽化した鉄道の改修など
インフラの整備が課題となっている。
こうしたインフラ事業は日立が日本の高度成長期に拡大してきた事業である。
そのノウハウをインドで生かし成功させることで
海外で売り上げを伸ばす足がかりにしたい考えである。
12日にインドで行われた新工場の完成式典。
この工場では電気の流れを制御する産業用インバーターを生産する。
産業用インバーターは工場の生産機械の動きを安定させるほか節電にも使われる。
インド国内だけでなくここを拠点に東南アジアや中東への輸出も検討している。
(日立製作所 中西宏明社長)
「ここをひとつのエンジニアリング(技術開発)と製造の
日本と一緒になった巨大基地にしたい。」
中西社長は13日の会見で
3年後にはインドでの売り上げをこれまでの約3倍の3,000億円まで増やす
と打ち出した。
(日立製作所 中西宏明社長)
「我々が持っている強み 良さは十分に大きなポテンシャルになってくると思う。
インドで勝てる製品・技術であれば
世界のどこへ持って行っても需要さえあれば売れるはずだ。」