12月20日 Bizプラス
エコカー補助金終了で国内の新車販売は減少しているが
軽自動車は比較的好調な販売を維持していて
最近では新車販売の4割近くを占めている。
メーカー各社がアピールしているのが安全性である。
20日 ダイハツ工業が発表した軽自動車。
(ダイハツ工業 伊奈功一社長)
「当社の考え得る車づくりのすべてを盛り込んだ車。」
衝突回避システムの装備である。
レーダーを使って前の車との距離を測り衝突の危険が迫ると自動的にブレーキがかかる。
交通事故の調査機関によると
人身事故の60%は不注意による時速30キロ以下の追突事故だということである。
これまで衝突回避装置は価格の高い車が中心で
軽自動車への導入は初めてである。
新たな機能が加わっても値上げはしたくないため
部品の一部を海外から購入するなど調達コストを削減した。
さらにシートなどほかの車種と部品を共通化することで
これまでのモデルと価格が大きく変わらないようにした。
(ダイハツ工業 伊奈功一社長)
「生活の足として低燃費 低コストを実現した上に
走りも安全もいい車として技術を磨くのが
我々の今の使命。」
一方 軽自動車シェア3位のホンダ。
11月に発表した新たな軽自動は工場でのフル生産が続いている。
安全対策をアピールしているのは急停車することをいち早く表示する機能。
走行中にドライバーが急ブレーキをかけたと車が判断すると
ブレーキランプの点灯に加えてハザードランプが高速で点滅する。
安全面でも独自の機能を盛り込んだ新型車を投入することが
先行するダイハツやスズキに追い付くために欠かせないと言う。
(ホンダ 伊東孝紳社長)
「安全性を保持しながら小さな車体へのパッケージ効率を高めていく。
ホンダの軽はおもしろい。
確固たる軽の地位を築きたい。」
堅調な売れ行きを背景に国内の市場で存在感を増している軽自動車。
新たな付加価値で消費者の関心をさらに高めよう
というメーカーの取り組みが加速している。