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米 苦境の漁業者 自ら販路を作り出せ

2020-08-19 07:00:01 | 報道/ニュース

7月30日 NHK「おはよう日本」


新型コロナウィルスの感染拡大が止まらないアメリカ。
レストランの休業で卸先を失った漁業者にはSNSを使って販路を開拓する人も出てきている。
カリフォルニア州の港町サンディエゴ。
太平洋を漁場とする漁業の拠点である。
レストランの休業が相次ぎ魚の消費が減るなか
桟橋に横付けされた漁船では新たな動きが。
獲れたてのマグロやカジキを次々にさばいていく。
500g1,000円ほどと割安な値段で販売されている。
販売を始めたグリーリョさん。
(グリーリョさん)
「レストランが休業しているので需要はほとんどありません。
 一時は売り上げが4分の1に減りました。」
これまで地元の水産会社などに卸してきたが売り上げが激減。
新たな販売先をなんとか開拓しようと
自らソーシャルメディアで情報を発信し
消費者に直接売り込みを始めた。
屋外での販売とあって感染リスクを避けたいと考える客が集まるようになり
長い行列ができるほど盛況な時もある。
(客)
「魚を食べれば健康でいられるし
 他のどこよりも安いんだ。」
「少しでも買い物をして地元の漁業を支えたいんです。」
しかし7月に入ってもサンディエゴがあるカリフォルニア州では新たな感染者が増え続け
終息の兆しは見えないままである。
それでもグリーリョさんは直接客に販売するやり方に手ごたえを感じている。
ソーシャルメディアの発信を増やし
消費者とつながることで何とかこの苦境を乗り越えたいと考えている。
(グリーリョさん)
「スマホ営業のおかげで
 売り上げは感染拡大前の半分程度にまで回復しました。
 収入が減ってはいますが
 何とか耐えていきますよ。」

 

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