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消費増税を乗り越えろ ①流通大手の“脱低価格”

2014-04-02 11:30:00 | ビズ プラス
3月23日 BIZ*SUNDAY


売上高10兆円に迫る流通大手のセブン&アイグループ。
3月 一足早く入社式を行った。
鈴木敏文会長は今回の増税を乗り切るため低価格路線を見直し品質重視の戦略をさらに推し進めると号令をかけた。
(セブン&アイ・HD 鈴木敏文会長)
「8%の消費税ということは客の心理状態に非常に大きく影響を及ぼす。
 相当いい商品
 そして客が望むものを販売していかなくてはならない。」
鈴木会長がこの戦略をとる背景にはある教訓がある。
消費税が5%に引き上げられた17年前は
景気の悪化で消費が冷え込むなか鈴木会長は“消費税還元セール”を発案した。
これが当たりグループのスーパーの売り上げは前の年に比べ約50%増となった。
しかし他社も同様のセールで追随したため業界全体で価格競争が激化。
結果的にデフレを招くことになってしまったのである。
こうした教訓を踏まえこの会社では低価格路線とは一線を画し品質重視の新たな自社ブランドを作った。
北海道産の甘味が強いという大豆で作った豆腐。
値段は従来の2倍の198円。
大福も値段は従来の2倍。
厳選した国産の素材で専門店にも引けを取らない味を追求している。
(イトーヨーカドー デイリー食品部 恵本芳尚さん)
「価格競争していくと競合他社含めてどんどん値段が下がっていく現象が起きる。
 そうすると我々も下げていくしかない。
 そこばかりやっていると商売としては成り立たない。」
増税後 消費者は高価格帯の商品を受け入れてくれるのか。
3月半ば 商品の開発担当者を集めた会議が開かれた。
この場で示されたのは4千人近い消費者の意識を調べたデータ。
増税後 とにかく安いものを買うと回答したのは29%。
それを上回る40%の人が価格に見合った品質のものを買うと回答。
高品質の商品なら多少高くても買ってもらえるという結論を導き出したのである。
「競争=差別化=オリジナル こだわり。
 あそこでなければという商品をどれだけ持っているか。
 商品開発が非常に大事。」
会社では4月以降 高価格帯の商品を大幅に増やす計画である。
その1つが牛タンシチュー。
(開発担当者)
「今回はモンテ製法というフランス料理で一般的な製法を採用した。
 約10分 ゆっくりバターを最後溶かしていく。」
「前よりずいぶん旨み コクが出てきた。」
予定価格は約500円。
このタイプの食品としては異例の価格設定である。
この戦略が消費者から支持を受けるのか。
大きな挑戦となる。
(新商品の開発責任者 和瀬田純子執行役員)
「価格だけではなくてやはりおいしいもの。
 そしてそれに見合った価格。
 そういったものをつけていけばお求めいただけると信じている。」



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フランスで拡大する女性の政界進出

2014-04-01 09:30:00 | 報道/ニュース
3月20日 ワールドWAVEモーニング


フランスで行われる統一地方選挙は選ばれた市議会議員の中からパリ市長が決まる。
歴代のパリ市長の中にはジャック・シラクもいてパリ市長は要職である。
今回は女性候補二人の事実上の一騎打ちとなっており初の女性市長の誕生が確実とみられている。
与党左派社会党のアンヌ・イダルゴ候補(54)。
2001年 パリ市議会議員に当選。
以来13年にわたって市の助役を務めてきた。
年々厳しさを増す住宅難への対処のため公営住宅の建設や
共働きが多いパリ市民の子育て支援の強化などを掲げている。
(社会党 アンヌ・イダルゴ候補)
「済みやすい街作りを目指しています。」
これに対するのが最大野党右派国民運動連合 ナタリー・コシウスコモリゼ候補(40)。
前のサルコジ政権では37歳の若さでエコロジー相も務めた。
減税や大幅な歳出削減の実現に加えて
増加する犯罪に対処するため治安対策を強化するとしている。
(国民運動連合 ナタリー・コシウスコモリゼ候補)
「治安は住民だけでなく観光客にとっても重要です。」
フランスでは政治の舞台で女性の進出が続いている。
IMF国際通貨基金のトップ ラガルド専務理事は3年前までフランスの経済相を務めていた。
またオランド政権では38人の閣僚のうちほぼ半分の18人が女性である。
なぜこれほど女性が多いのか。
背景には国を挙げた取り組みがある。
ヨーロッパの中でも女性の政治への進出が遅れていたフランスは
2000年 地方選挙の候補者を男女同数にすることなどを定めた法律を制定した。
その結果法律ができる前は2割程度だった地方自治体の女性議員の数は稲ではほぼ半数を占めるまでになった。
パリ市議会も議員の半数近くが女性である。
こうした状況に市民からはおおむね好意的な意見が聞かれる。
「良いことです。
 特別なことではありません。」
「フランスにはいまだに女性軽視の傾向がある。
 まだすべきことはたくさんある。」
一方で慎重な意見もある。
「能力で判断すべき。
 それが無い女性でも特別扱いされていることがあるから。」 
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