箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

取り組み態度をみる

2018年02月02日 14時01分04秒 | 教育・子育てあれこれ




3年生は学年末テスト、1年生は「学力テスト」が終わりました。

2年生は、学級閉鎖の影響で、2月5日に「学力テストを実施する予定です。


さて、今回はテストについての話題です。

子どもがテストで90点以上をとったとき、「90点以上は、あと何人いたの?」と聞く親御さんもおられると思います。

90点以上の数が少ないと満足でき、他にも多数いると残念に思う。

これは他との比較で価値を判断しているケースです。

自分より点数をとった人が多くいれば自分のことをたいしたことないと思い、少なかったら他より優れていると感じるというのは、子どもにとっても自然なことでしょう。

これは意識なく感じることです。ですから、いいとか悪いというものではありません。

しかし、大人が冒頭のケースのような会話を日常的にしていると、子どもたちが点数で価値を判断する考え方や習慣が身についてしまうことも考えられます。

子どもは、意識なくやってしまうことなので、変えていくべきと言われても難しいことです。

でも、大人は子どもが、結果よりもテストに向けて、よくがんばったことを認める言葉をかけるべきなのです。(結果も出れば、それも評価します。)

点数をとるから偉い、立派というのではなく、努力した子どもの態度を見続けます。

他との比較で、子どもが自分が劣っていると感じても、その自分をありのままに認めることができれば、自分への自信を失わないのです。

自信をもつ子は、一つの点では自分よりできる人がいるが、この点では自分のほうができるという考え方や見方ができるようになります。

大阪府のなかでも、豊能地区のようにとくに受験や教育に対して、子どもも大人も関心の高い地域では、「勉強できるか、できないか」ということだけで、子どもが自信を高くしたり、低くしたりになりがちです。

物事の結果だけでなく、子どもの取り組み態度もみていくことが大切です。