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いまは、働き方改革がさかんに言われる時代です。
学校の教員、とくに中学校の教員については、部活の指導が教員の時間外勤務の大きな要因だと、国(文科省)が先般ガイドラインを示しました。
それを受け、箕面市教育委員会も働き方改革を学校で進めていくように舵を切りました。
たしかに、OECD諸国のなかでも、日本の教員の時間外勤務の長さは、突出して長くなっており、働き方改革は必要でしょう。
多忙であるのはたしかです。「時間がない」「バタバタだ」という声が聞こえてきます。
ただし、その声に、段取りがよくなく、仕事の遅い人が隠れていることがあります。
一日の最初にその日の段取りをすれば、バタバタしなくて済む場合まあります。
また、効率よく仕事をすれば、時間の余裕が出て、別の仕事に取り組めることもあるでしょう。
たとえば、手術を受けるとき、「バタバタしていて、忙しい」と言う医師に、「お願いします」という気持ちが患者さんに起こるでしょうか。
同様に、忙しくバタバタしている教師に、子どもや保護者が相談する気持ちになりにくいと考えます。
1日の段取りをして、テキパキと仕事に臨み、余裕をもって働きたいものです。
部活動で生徒が得る教育的効果には、やはり大きなものがあります。
部活動に費やした時間は、生徒にも教員にも大きな意味がある場合もあります。
その部活動の教育的効果を踏まえた上で、時間外勤務の長さ縮減するための部活動休養日を導入するべきと考えます。
一律に、制度だけを当てはめては、生徒や教師のモチベーションを下げてしまう懸念をもちます。
(冒頭のグラフは、文科省の資料から引用しました。)