箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

習慣づくりは忍耐

2018年02月08日 16時39分43秒 | 教育・子育てあれこれ


学習習慣、生活習慣など子どもが身につけなければならない習慣があります。

この習慣をつけていくのは、親や教師の役割です。

この点で見ると、子育てや教育は忍耐であると言えるかもしれません。

そして、その忍耐は愛情に裏打ちされています。

習慣を身につけさせるときには、大人がイライラするのがいちばんよくありません。

「何回いったらわかるの!?」と怒鳴っても、無理やり従わせることができるのは、子どもが小さいときだけです。

中学生にもなると、いうことをききません。

大人に忍耐が必要です。根気よくかかわり続けるように、大人が自らをコントロールしなければなりません。

一度でできなくても、冷静に言い続けます。

「脱いだ服は散らかさず、洗濯かごに入れてね」

「わかった」

次の日、服は散らかったまま。

同じことを言います。

「脱いだ服は散らかさず、洗濯かごに入れてね」

「わかった」

次の日、洗濯かごに入ってました。

「今日は洗濯かごに入れてくれたから、助かったわ。ありがとう」

できた事実をちゃんと認めます。そして、親の「うれしい」という気持ちを伝えます。

忙しいと、この承認作業を忘れてしまいがちになります。

できたときに、「やればできるね」とおだててほめる必要もありません。

淡々と事実を認め、「ありがとう」と伝えます。

子どもですから、また散らかしたままになることもあるかもしれません。

「この前までできたのに、なぜできないの?」ではなく、

「脱いだ服は散らかさず、洗濯かごに入れてね」と冷静に繰り返します。

習慣とは、このように形成されていくのだと考えます。