箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

間接的ほめ方

2018年02月07日 13時24分30秒 | 教育・子育てあれこれ


子育てにおいては、ほめることが有効であるとよく言われます。

たとえば、わが子が野球部の試合で、決勝打を打ち、同点から1点をあげ、チームが勝利した後の家での会話。

「今日は、よく打ったね」と、子どもに直接声かけする。

これは、子どもの自信を高める効果があるでしょう。

しかし、他にもいい方法があります。

お父さんが家に帰ってきたとき、子どもがいる前で、

「あっ、お父さん、おかえり。ちょっと聞いて。この子、今日、同点からヒットを打って、1点が入り、チームが勝ったのよ。わたし、うれしかったわ」

このように、喜びを間接的に子どもに伝える方法も有効です。

直接子どもに伝える方が、自信を高めることができるようですが、間接的伝え方の方が効果的なことが多いのです。

母が、直接的に言うと、子どもは、ほめてもらえたと感じます。

しかし、父というもう一人にも、自分への評価を伝えてくれたという点が、母に対する信頼をつくります。

「そうなんや。やっぱりボクはがんばったんや」と、さらに自信を高めることになります。

ただし、この間接的ほめ方は、子どものよくなかった行為には使ってはいけません。

子どもにすれば、「自分のよくない行ないをチクられた」となります。

父のいる前で、母が自分の至らないことを伝えているのを、本人がどんな気持ちで聞くでしょうか。

そこで、くじけた子どもの気持ちは、後になって、「次はがんばって」といって励ましても、受け入れる余地をもちません。

また、間接的ほめ方は、父ではなく、その子のきょうだい間ではしない方がいいと思います。

きょうだいは、比べられていると感じることになるかもしれないからです。