戦後78年になるいま、学校で平和学習を進めようとします。
すると、若い教員が大幅に増えたいまの学校現場では、とまどいの声が聞こえてきます。
世の中全体に戦争体験者が減っていくなかで、戦後生まれの、全く戦争を知らない若い世代の教員しか学校にはいません。
映像でしか第二次世界大戦のことを知らない。そんな自分がどのように児童生徒に戦争のこと、平和の尊さを教えることができるのか。自信がない。
そのような若い教員のとまどいの声が聞こえてくるのです。
だったら無理ですね。やらないでおきましょう。
そんなふうにはなりません。
今の国際情勢を見れば、平和学習の必要性は明らかです。
それだけではありません。教育基本法には、教育の目的は「平和で民主的な国家及び社会の形成者を育てる」とあるのです。
したがって、教員は平和学習を実践しなければならないのです。
戦争を知らない世代だからというのは理由にはなりません。知らないのなら、研修・学習を積めばいいのです。
わたし自身も戦後生まれで、戦争を知りません。それでも、長崎へ行き資料館を訪れ、戦跡、原爆遺構をまわり、被爆者の方から聞きとりをさせてもらいました。
そこで感じた自分の思いで学校で生徒たちと学習を進めて行きました。
沖縄へは修学旅行までに、4回も下見に行き、市内で初めての中学校の沖縄修学旅行を実施しました。
多忙をきわめるいまの教員にそこまでは求めませんが、教員の気概次第です。
戦争体験をした人が高齢になり、生存者が少なくなっている今だからこそ、平和学習実践の取り組みが秋の紅葉がごとく、鮮やかに色づくのです。
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