箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

夢をもちにくい中学生

2020年02月17日 07時25分00秒 | 教育・子育てあれこれ


子どもが夢をもつことは大切であると言われます。

Dreams come true.というように、夢は実現するものです。

しかし、自分の目標や夢をなかなかもてない中学生がいます

それはなぜでしょうか?

その理由にはいろいろとあるでしょうが、一つには、夢の押しつけなっているからと考えることができます。

①人に押しつけられた夢

「自分の目標をもって、それにむけ努力をしなさい」とまわりのおとなが言っているということはないでしょうか。

もちろん、子どもも最初はテレビなどで見て、自分もあのようにフィギュアスケートの選手になりたいとか、サッカー選手の活躍を見て、プロのサッカー選手になれればいいな。

アイドルが、キレのいいダンスを見せているのを眺めて、アイドルになりたいと思う子もいるでしょう。

子どもは、ほのかな夢やあこがれとして思ったとします。

しかし、いまは親の力の入れようが昔とはちがいます。

私が、部活の顧問をしていたころは、親御さんが試合会場に来て応援することなど皆無でした。

生徒と顧問だけで、中学校の代表として対戦をしたものです、

しかし、いまや両親は言うに及ばず、おじいちゃんやおばあちゃんまで応援に来られることもあります。

公式試合でなく、練習試合でも、家族が応援に来られる場合もあります。

ことわっておきますが、私は家族が応援に来なくていいと言っているのではありません。

今の時代は、部活の大会に家族が応援するのが普通である、いや、保護者が部活の運営を助けてくれているという面もあります。

ただ、子どもの才能を伸ばすのに、保護者も必死になりすぎることから、子どもはほのかな夢として捉えていても、それだけでおさまらないという事情があります。

わが子の可能性を伸ばせるかもしれないと親がスポーツクラブや習い事に通わせることに躍起になりますが、いつの間にか子どもはそこまで強い意志でないので、「やらされ感」を、感じる場合があります。

中学生にとなると、子どもは他の子と比べて、力の差を歴然と感じるものです。

それでも、努力を強いられと、押しつけと感じてしまいます。

中学生が目標や夢をもちにくい理由
②子どもの責任となる

「あなたが、習いたいと言ったことでしょう」と子どもに言うこともあるでしょう。

たしかに、習いたいと子どもから言いました。

でも、いい結果を出せなかったり、途中でやめたいと思っても、親からこのように迫られると、子どものたつ背がないのです。

もう、あやふやな気持ちでやりたいとか、なりたいと言わないでおこう。

こう、思うかもしれません。

以上、中学生が夢や目標をもちにくい理由を二つあげました。






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