昭和時代の高度経済成長期には、夫は自分の時間をすべて仕事に費やし、一家の収入を稼ぐのがふつうでした。
妻は家事労働を一手に引き受て、それによって一家の暮らしが成り立ち、国は高度経済成長を維持して、経済大国になっていきました。
しかし、令和の今、そのようなモデルは成り立ちません。
大きな経済成長は望めないですし、夫の収入は一家をまかなえるほどはありません。
夫も妻も働かないと、生活ができず、子どもも育てることができないのです。
それが昭和の頃と大きく異なる点なのですが、日本の社会は依然として、家事労働のほとんどを妻が担っているのが現実です。
それだけではありません。日本は法制度や税制度も昭和モデルをもとに作られたままです。
夫が稼ぎ手で、妻は被扶養者であるという前提で、年金制度もできあがっているのです。
そして、家事労働は無償と決められ、家事労働対する国支援はほとんどないのです。
これでは、子どもを産んで育てていこうとする気になれないです。
少子化は、時代が変わっているのに、昭和モデルをひきずっている社会のあり方が引き起こしているといえるでしょう。
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