大阪府の緊急事態宣言解除を受け、箕面市では5月末まで休校中です。
そのなかでも、中学3年生については、5月25日(月)から29日(金)まで、クラスを半分の二つのグループに分け、1グループ20人ほどで午前中の4時間授業で、2日に1回登校日を設けていました。
ただし、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)はこの期間、実技をしない内容の授業になりました。
なお、この期間中、小学校と中学1・2年生は1グループ9人以下での分散登校を週に2回とオンラインホームルームを継続していました。
そして、6月1日(月)から12日(金)までは、すべての小中学校でクラスを半分の二つのグループにわけた分散登校で、1グループ20人ほどで午前中の4時間で2日に1回登校します。
この期間中、登校しない日は家でオンライン授業や学習課題にとりくむ家庭学習となります。
その後、予定では、6月15日(月)からは、全面的に学校を再開します。
1学級40人程度の通常授業を開始します。学校行事や部活動もこの日から行うようになります。
ただし、当面の間、新型コロナウイルス感染予防対策は、引き続きずっと行います。
また、箕面市では、今後の新型コロナウイルスの第二波による臨時休校が起こりうることを考慮し、6月中旬からは、オンライン授業を本格的に開始できるよう、いま準備を進めています。
この予定でいくと、休校になってから通常の学校が再開するまで、約3か月半かかったことになります。
ほんとうに長い間の休校でした。この間に、保護者も「子どもが家にいる」という「日常」を経験されたことと思います。
親が安心して働くことができるのも、子どもが学校に行っていればこそです。
子どもは学校で学力を身につけ、人とのかかわりなどを学んで、人格を完成させ、将来、社会に参画する力を身につけます
新型コロナウイルスは、大切な人の命を奪うという恐怖を私たちに突きつけました。また、そのことによるあらゆる分野での休業要請に伴い、経済的に困窮する影響やダメージを私たちに与えました。
その一方で、子どもたちにとっての学校、大人にとっての学校の意義と役割を、あらためて、私たちが見直すように促すという、ある意味での「効用」をもっていたといえます。
ただし、私たちが言う「子どもたち」という言葉の中に、たとえば外国籍の子や「外国につながる子」が入っているかを、問い直さなければなりません。
今回の新型コロナウイルス感染防止のための対策により、外国人児童生徒の保護者の職場が休業し、保護者や児童生徒の在留資格に影響が出ている場合もあります。
外国人児童生徒の場合、学校が休業になることで、生活習慣が不規則になっている心配があります。
また、家庭学習の課題が、その子の日本語能力に応じたものになっている必要があります。オンライン授業での教師の言葉が理解できない場合があります。
日本語を使ったコミュニケーションが十分でない保護者に、多言語での情報が十分にいきわたっているかというチェックも必要です。
なぜなら、「緊急事態」というとき、それを受けとめる人として念頭に浮かぶのは、いわゆる日本国籍をもつ、大多数の、いわゆる「日本人」を思い、少数派は考慮外におかれることが多いからです。
公立の小中学校が行う教育は、いわゆる「公教育」であり、すべての児童生徒に等しく、同等の教育を行うことが原則です。
6月以降は、すべての子どもが学校に通うという「日常」が戻ってくるよう、願ってやみません。
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