箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

休校がもたらす影響 こんなところにも

2020年05月22日 07時29分00秒 | 教育・子育てあれこれ

『三国志』には「脾肉之嘆」(ひにくのたん)という言葉があります。

 

戦乱に明け暮れていたが、戦乱が収束して、平和な日常が続くようになった。すると馬に乗って周辺を走り回ることが少なくなり、太腿の内側の筋肉が落ちたことを嘆くという故事です。

 

新型コロナウイルス感染対策のため、中学生はもう3か月近く学校に平常登校せず家にいる日が続いています。その間部活もずっとありませんでした。

 

学校が休みの間、近くの公園や街中をランニングしたりする中学生の姿はときどき見かけますが、あまり多くはありません。

 

中学2・3年生にすれば、入学してから部活で身に付けた筋肉や体力はすっかり落ちてしまっています。

 

今回の大阪府の緊急事態宣言解除で、学校が本格的に再開して、部活が始まったとしても「思うようにが動かいない」という体験をするでしょう。

 

3年生はとくに運動部の場合、通常夏休み以降すぐに引退します。中体連(中学校体育連盟)主催の大会(全国大会につながる)も今年は開催できないでしょう。なぜなら地区大会もできないからです。

 

中学3年生にとって、今回の新型コロナウイルスの影響は、部活動にとっても大きな影響を与えます。

 

なかには、この夏の部活の大会で活躍した選手の何人かは、高校の部活から推薦を受けることもありますが、来年春の入学にはそれは期待できなくなります。

 

「たんに部活でないか」という声もあるでしょうが、進学に関わる結構大きな影響をコロナ禍はもたらすと思われます。



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