教育で大切なことはたくさんあります。
その中でも、子どものもつ「もちあじ」をいかすことは指導者が心がけ実践すべき役割だと思います。
「もちあじ」といえば、他の子にない長所だと解釈しがちです。
でも、「もちあじ」とは長所も短所も含めて、その子自身が他の子とちがう点です。
この「もちあじ」が認められるということは、他の子とはちがうその子らしさです。
その人間関係は、他の子にあわせるという同調圧力がはたらく関係とは無関係です。
よく学校教育で、児童生徒に「あなたはあなたのままでいい」と教師は言います。
でも、その念頭にあるのは「あなたにはこんな長所がある」といい点だけを思い描いているようです。
そうではないのです。
長所も短所もすべてふくめて、その子が他の子とちがう点があることが「あなたのままでいい」のです。
長所とは、たとえば人にやさしいとか素直であるとか、学習に意欲的であるなどです。
短所とは、たとえばなかなか行動に移せない点とか騒がしくにぎやかな性格とかです。
でも、見方を変えればなかなか行動に移せないとは、慎重である。にぎやかとは場を和ませようとしていると解釈します。
「あの子はこんなところがちょっとたまにきずだけど、憎めない。あの子のことが好きやねん」
そのような、相手をまるごと受け入れ、認めあいつながる仲間関係が、おたがいを認めあう学級だと思うのです。
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