箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

中学生との会話の工夫

2020年09月22日 11時41分00秒 | 教育・子育てあれこれ


中学生は思春期の子です。

この年頃の子どもは、親と会話することをめんどうに思う子も多くなります。

「ウン」、「アー」、「ベツに」・・・。

親が何を言っても、何をきいても、こんな返事しか返ってこなくなる場合もあります。

親子の会話が少ななりがちです。

そうであっても、親と子の会話はあったほうがいいです。

そのためには、親が質問のしかたを工夫するのです。

よく、親がわが子に聞く話し方が、「きょうは、学校どうだった?」ではないでしょうか。

答えるのが面倒な子は、「フツー」「とくに」「いつもと同じ」などと少ない言葉の返事を返そうとします。

この質問は、子どもがちょっと考えて答えなければなりません。

「友だちのことだろうか」
「勉強のことを聞いているのか」
「部活のことだろうか」・・・。

いろいろと考えて答えなければならないので、むずかしい質問の部類に入ります。

そこで、イエス・ノーで答えられる質問をします。

「きょうのご飯はハンバーグにしようと思っているけど、どうかな?」

すると、「うん、いいよ」

これで十分です。

「えー!」と言ったら、「それじゃ、何がいいかな?」

「焼肉」

「ハンバーグは、あと焼くだけだから、焼肉は明日にするね」。

という会話で十分です。

自分から「これが食べたい」という希望は、自由に親に言える。
すぐに希望通りならなくても、次の日にはそうしてくれる。

このように、子どもが思えれば親子の会話は十分に成立しています。

日常会話でも、思春期の子が相手であり、答えるのを面倒に思う子には、ちょっとした工夫が必要です。


1 コメント

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取調べでの質問とは、正反対。 (舶匝(@online_checker))
2020-09-22 11:59:46
実は、取調べでは、yes/noで答えられる質問は御法度(誘導の恐れ高いので)。

状況が変われば、最適な質問アプローチが変わる……目から鱗です。
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