1995年1月17日、家で睡眠中に突然地下からドーンと突き上げるような衝撃を受け、そのあと左右に何度もガタガタと横揺れがして、「ゆったり揺れる」という言葉ではない、猛烈な揺れに襲われました。
「これは家が潰れる」という感覚の猛烈な地震でした。阪神淡路大震災の地震でした。神戸から70キロほど離れた大阪府の山間部でも、これほどの大きな揺れでした。
学校に出勤しなければと思い、出かけましたが、途中の道の信号は消えており、道には落石というよりは大きな岩が道ばたに転がっていました。
そのあと、職場では書類ロッカーが平行四辺形の形にひしゃげて曲がり、トイレの天井は穴が開き、外れた水道管から水が流れ落ちていました。
しばらくすると、神戸市や芦屋市などの街が壊滅的な被害を受けている光景がテレビで映し出されました。
マグニチュード7.3の直下型地震・阪神淡路大震災では、一瞬にして多くの尊い命がなくなり、街は破壊されました。
今という時代を生きる児童生徒は、誰一人として、その当時の地震の状況を経験していません。
被災地では、市民一人ひとりが手を携えて大震災を乗り越えましたが、26年たった今も、その経験と記憶を風化させないよう、震災で得た教訓を未来に伝える活動が広げられています。
「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」(神戸市中央区)は、震災の経験と教訓を学習し、防災の大切さを世界と未来に伝える防災学習施設です。
東館と西館の二館で構成されています。震災の資料展示と語り部による被災体験談などから、大震災について学ぶことができます。
また、ポートアイランド等では当時液状化現象が起こりましたが、実験ステージでは、防災・減災について実践的な知識を身につけることができます。
資料室では、学習の前後で役立つ資料も多数用意されています。
神戸の街は日本国内だけでなく、海外からもたくさんの支援を受け、市民の努力によって復興を遂げました。
その過程で得た経験・教訓は、現在の日々のくらしに引き継がれ、未来へ継承する活動が展開されています。
神戸は海が目の前ににありますし、すぐ裏手には六甲山をはじめとする美しい山々が連なる自然豊かな街です。
その自然にも触れながらも、防災や減災の意識を高める教育旅行(校外学習や修学旅行)が実施できる場所です。
なおかつ、学校の関係者、児童生徒だけでなく、大人も学習できる街です。一度、訪問されてはいかがでしょうか。
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