子どもの頃、新しい長靴を買ってもらうと、雨の降る日が楽しみで、待っていました。
そして、ついに雨が降った日の朝は、いつもと違い、意気揚々と傘をさして、長靴をはいて小学校に向かいました。
今でこそ、アスファルト舗装の道ですが、当時は未舗装の道がけっこうありました。
車が通ると気をつけていないと、タイヤが水たまりの水を跳ねて、歩行者には水がかかります。
小さい頃、母といっしょに歩いていると、ダンプのタイヤが大きな水たまりに入り、ものすごい勢いで水を跳ねました。
そして、その道にはいくつかのくぼみがあり、雨水が溜まっていました。
私も母も全身が泥水でビショ濡れになりました。
そんなこともあるのですが、やっと雨が降っている朝、わたしは嬉々として、わざわざ水たまりを選び、新しい長靴でジャブジャブと歩いていました。
そんなことを懐かしく思い出します。
生きて行く上で、私たちは何度も困難なことに出会います。
困難はできれば避けたいものです。
しかし、人生の困難も敢えて引き受けて歩いていければ、人生は楽しいものになるのではないか。
子どもの頃の「新しい長靴」からそう思うのです。
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