箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

コップは立っていますか

2020年08月11日 07時47分00秒 | 教育・子育てあれこれ


「おはよう」と声をかけました。
相手が、聞こえていて、目線はあっているのに、何も答えず通り過ぎていく生徒も中にはいます。

いい気持がしないものです。

一方、学校で私が廊下を歩いていて、前からきた生徒が「おはようございます」とか「こんにちは」とあいさつしてくれました。

さわやかな気持ちになります。

あるメンタルトレーナーが言われるには、「心のコップ」が立っていないと何事も成就しないとのことです。

コップは立っていないと水が入りません。

「心のコップ」が立っていないと、自分が伸びるのに必要な水(教えや経験)は入りません。

そして、コップを立てるには、まずあいさつと整理整頓が大切だということです。

柔道でも、相手から目線を外して礼をするのは隙を見せることになります。

真剣勝負であるなら、隙を見せると切りつけられて命を落とすこともあります。

だから、目線を合わせるのは、あなたは私に危害を加えない、命を預けられるだけ信頼していますという意味を表すのです。

それが礼になるのです。

また、大人にもいますが、ポケットに手を入れたまま礼をする生徒は、その態度を改めるべきです。

手のひらを開いて、体の横や前にくっつけて礼をするのは、「私は手に何も武器を持っていません」を示すそうです。

つまり、相手に対する敬意と信頼を表すのです。

このような意味を中学生に、わかるように話して諭すと、よく分かってくれます。

私は、高校入試の面接練習を中学3年生にしたとき、この話をしてあいさつをしっかりしようと話しました。

生徒たちは、「心のコップを立てて」素直に手を体につけて、みちがえるような心地よいあいさつをしてくれました。


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