箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

4月の「配られたカード」

2020年04月04日 08時07分00秒 | 教育・子育てあれこれ
箕面市の小中学校では、入学式が延期になり、時間差登校による各学年ごとのオリエンテーションで新年度を始めることになりました。

 

とはいえ、4月は新しい出会いのシーズンです。

 仕事をしている人なら、人事異動で新しい人が職場にやって来ます。

 学校では、新しいクラスが始まります。

 また、先生も新しくなります。

 さらに、学習内容も新しくなります。

 

これらのことは、子どもには選んだり、決めることができないしくみになっています。

つまり4月には、自分では選べない、決めれないできごとと遭遇するのです。

 

トランプでいえば、「配られたカード」で「勝負」していくことになるのです。

 

仲のよい友だちと同じクラスになることができなかった。

 知らない先生や、「相性の合わない」先生といっしょになり、不安に思っている人もいるかもしれません。

 自分が、「こうなればいいな」と想い描いていたイメージとはちがう新学期をスタートする人も、多くいるでしょう。

 

大人でも、自分の期待した職場の人間関係や仕事内容とはちがうというギャップを感じながら、新年度のスタートになる人もいるでしょう。

 

そんなとき、考えるべきは、「人が積み重ねていく経験の多くは、予期しなかったできごとや偶然の出会いによりつくられていく」ということだと思います。

 

そんな予期しなかったできごとや偶然の出会いを、自分にとって「必然」にするキーワードを5つ挙げます。

 

興味:新しいできごとや人に興味関心を持つ。

継続:うまくいかなくても、あきらめない。

楽観:きっとうまくいくようになると考える。

柔軟:「これしかない」でなく「あれもある」と、一つの考えにこだわらない。

挑戦:新しいことにチャレンジしようとする。


最初はとまどうこともあるでしょうが、この5つのキーワードで新しい環境に向き合っていくと、偶然に「配られたカード」は、自分にとっての必然のカードになるのです。

 




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