この冬最大と言われる寒波が到来し、大阪でも久しぶりに雪が積もりました。
それでも、わたしの子どもの頃の積雪はもっと量が多く、寒さももっと厳しかったのを思い出します。
ですから、春が来てレンゲの花のピンク色やタンポポの黄色い花を見るのは嬉しかったことを思い出します。
雪の中を咲く黄色い花があります。こんな詩があります?
「まんさくの花」
まんさくの花が咲いた と
子供達が手折って 持ってくる
まんさくの花は淡黄色の粒々した
目にも見分けがたい花だけれど
まんさくの花が咲いた と
子供達が手折って 持ってくる
まんさくの花は点々と滴りに似た
花としもない花だけれど
山の風が鳴る疎林の奥から
寒々とした日暮れの雪をふんで
まんさくの花が咲いた と
子供達が手折って 持ってくる
(丸山薫)
まんさくの花は、北国では木々の春の芽吹きよりも早く、雪が積もった野に咲きます。
子どもたちは雪の中を分け入り、まんさくの花を持ってくるのです。
子どもには未来が開けていて、可能性のかたまりのようなものです。
大人にとっては生きづらい世の中、社会であったとしても、本来子どもは無邪気で、春の訪れを「いまか、いまか」と待ち望んでいるのです。
子どもよ、伸びよ。
そんなことを想います。
「なるほど」です。小さな頃に覚えたことは、年齢を重ねても忘れないものですね。
まずさくから
マンズサクから
まんさくってんだよ
と、遠い昔 親から習い これだけは忘れずに覚えております。
雪国でもまずさきに咲いて、まさにこれから温かな日差しが続く事を確信させてくれました。