学校教育において、中学生への指導と小学生への指導は若干違います。
小学生について、荒っぽい言い方をすれば、「こうしなさい」と大人が方向づける指導です。
中学生は、自分に考えさせて、どうするかを自分自身が方向づけます。
中学生の場合、
①「どうしたん?」とか「どうしたの?」と問いかけ、自分の状況を言葉で表すようにします。
言葉にすることで、本人は自分の気持ちをはっきりと自覚できます。
次に②「では、これからどうしたいの?」と尋ねます。
それにより、自分で考えるよう働きかけ、自分の気持ちに整理をつけさせます。
同時に、対応の方向性を自分で見つけるようになります。
最後に、③「わたし(先生・おとな)に、何かできることはあるかな?」とききます。
これは、あくまで思春期の中学生なので、全部を自分で実行するのは無理なこともあるので、おとなの手助けがいります。
おとなは、助けるつもりでいるので、どんな助けをしてほしいかを確かめるのです。
ただし、そのようなやりとりができるのは、子どもとおとなの間に信頼関係がある場合です。
子どもは、相手が信頼できる人がサポートしてくれようとしているのだから、安心感をもち頼ろうとします。
このように、対話を重ねていき、子どもが自分で決めて、問題に対応していくよう考えを深めていけるように支えるのです。
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