箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

中学生の指導

2022年09月18日 08時16分00秒 | 教育・子育てあれこれ
学校教育において、中学生への指導と小学生への指導は若干違います。

小学生について、荒っぽい言い方をすれば、「こうしなさい」と大人が方向づける指導です。

中学生は、自分に考えさせて、どうするかを自分自身が方向づけます。

中学生の場合、

①「どうしたん?」とか「どうしたの?」と問いかけ、自分の状況を言葉で表すようにします。

言葉にすることで、本人は自分の気持ちをはっきりと自覚できます。

次に②「では、これからどうしたいの?」と尋ねます。

それにより、自分で考えるよう働きかけ、自分の気持ちに整理をつけさせます。

同時に、対応の方向性を自分で見つけるようになります。

最後に、③「わたし(先生・おとな)に、何かできることはあるかな?」とききます。

これは、あくまで思春期の中学生なので、全部を自分で実行するのは無理なこともあるので、おとなの手助けがいります。

おとなは、助けるつもりでいるので、どんな助けをしてほしいかを確かめるのです。

ただし、そのようなやりとりができるのは、子どもとおとなの間に信頼関係がある場合です。

子どもは、相手が信頼できる人がサポートしてくれようとしているのだから、安心感をもち頼ろうとします。

このように、対話を重ねていき、子どもが自分で決めて、問題に対応していくよう考えを深めていけるように支えるのです。


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