亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site
https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei
飛鳥山公園にて
今年の3.11は
日曜のスケッチ教室の日で、
飛鳥山公園にいた。
公園は親子連れで一杯
なんてことのない
いつもの日曜日だ。
「なんてことのない」
これは本当に幸せなことを
意味している。
「ターミネーター2」* の後半、
公園で平和に遊ぶ母親と子どもが
スカイネットの原爆によって一気に灰と化す
これはサラの夢のシーンだが
初めて見た20年前でさえ
あまりのリアルさに身が凍ったのを覚えている。
「なんてことのない」が
一気に悪夢に変わることが普通にありえる。
たとえば私自身
ある日気づいたら、この世に「いた」と思うことがある。
私が生きていることは
全くの偶然で、仕組まれたことでも
意味のあることでもないように思う。
その逆に、
ある日突然この世から
理不尽な理由で消えることもあるのだろう。
2時46分には
スケッチ教室の生徒さんたちと黙祷した。
1年半前には
その存在も名前も知らなかった人たちと一緒に
東北で亡くなられた
名前も知らない人たちの冥福を祈る。
絵本をまた寄贈する。
今の私にはそれしかできない。
* TERMINATOR 2: JUDGMENT DAY 1991
http://www.youtube.com/watch?v=_O-scv0Hzok&feature=related