亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site
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6合目くらいまでは来ただろうか
ここまできたら、もう大丈夫な気がします。
道筋が決まったというか
絵の落ち着き所が見えてきたというか。
同じ墨でもその日によって全然色が違う。
多分すり方、すってから紙に置くまでの時間、水のさしかた、などなど
ちょっとした加減で全然違ってくる。
あと天候、湿度、
そうそう浄水を使うのは常識ですが
最近はブリタの水を使うようにしている。
でも、どんなふうでも、それはそれで良いと思えるようになってきた。
以前は絵の中で、上手くいったところ、いかなかったところをやたらと比較して
何故なんだと悩んだ。
墨の色だって、前日と違うと落ち込んだ。
でも、「うまくいく」「いかない」に全く根拠がないことに気がついた。
「うまくいく」って何が?
最近では、うまくいかない、ということは何もないんだと思えるようになってきた。
差異でしかない、
それを受け入れ、生かしながら仕上がるのを待つ。
そんなふうにしていたら、墨がいうことをきいてくれるようになってきた、
なんてそれは私の傲慢で、実は私自身が全てを墨に任せているだけ。
私は主体でありえない、ということを墨から学んでいる。
だって乾いたら全然表情が違っちゃう
そんなことコントロールできまへん。
偶然、にじみがシミを作った
多分それはできた瞬間から必要なノイズなのだ。